バイオフィルム中のPg菌が最悪の病原菌であることは既にお伝えした通りです。Pg菌の産出するタンパク分解酵素「ジンジパイン」が歯周組織を破壊し、歯周ポケットの止血を阻害し、免疫システムを弱らせるので、「ジンジパイン」を阻害する薬が歯周病抑制に役立つ筈です。
ウコン抽出成分である「クルクミン」はジンジパインを阻害することが明らかになりました。この「クルクミン」を可溶性に加工し歯磨きペーストに添加した「クルクリンPGガード薬用歯磨き」を九段ブルー歯科としては推奨します。
次に、洗口剤についてのよくあるご質問です。
「歯磨きの代わりに洗口剤で口をゆすいでも構わないですか?」
答えはNOです。
何故なら歯周病菌はバイオフィルムというヌルヌルした多糖類の防御層を作ってその中に潜んでいるからです。バイオフィルムは、例え有効濃度を50倍にまで濃くした抗菌剤を投与しても突破できないほど強力な防御機構です。言い換えれば歯周病はバイオフィルム感染症という特殊な感染症です。ネット上の古い情報では時々、「バイオフィルムは歯磨きでは落とせない」という間違った記載が見受けられますが、歯磨き等の物理的な操作で簡単に除去可能です。(化学的には除去困難ということです。)
つまり、洗口剤は歯磨きの代わりにはならず、あくまでも口腔清掃の主体は「歯磨き」で「洗口剤」は従という位置付けになります。
洗口剤は歯ブラシによる歯磨きや、デンタルフロス、あるいは歯間ブラシによる清掃が終わって、バイオフィルムを破壊した後にご使用になれば各種洗口剤メーカーが謳っている効果が期待できます。特に歯面ではなく唾液中の細菌の50~90%を殺菌するという研究もあります。ただし、完全滅菌は不可能で、15分~2時間で2倍の増殖速度を持っていることから数時間で元の数に戻ってしまいますので過信は禁物です。
