初診で来院され各種検査(X線検査・歯周ポケット測定、位相差顕微鏡検査、細菌DNA検査、口臭測定など)をお受けになり、歯周病と診断されていたとします。
おそらくその後、原因である細菌感染、特にバイオフィルム感染症について半ば”無理やり”説明を聞かされた筈です。歯に赤青の染色材を塗られ、「こんなにも汚れが付いている!」と”辱め”を受けたり、さらに歯周病は全身疾患との関連があると”脅迫”されながら歯磨き指導を受けさせられり、もしかするとあの面倒くさいデンタルフロスや歯間ブラシまで”強制”されたかも知れません。
なんて嫌な歯医者でしょう!
と、ここまでが九段ブルー歯科「歯周病治療」ブログの粗筋でした。筆不精のため更新が遅れに遅れていますが、「歯周病治療」ブログはまだまだ続きます。
今回は”GBT”についてお話します。GBTとはガイド・バイオフィルム・セラピーと言って歯周病の主因であるバイオフィルムに焦点を当てその徹底除去を行う治療概念です。
具体的には染め出し液を歯の表面に塗布し、バイオフィルムを「見える化」します。それを患者さんにご覧頂き、日頃のブラッシングの癖を把握して貰います。担当歯科衛生士は磨き残しでバイオフィルムの残存部位に対する磨き方をご指導させて頂きます。
次にエアフロ―という噴射装置を用いて、ぬるま湯に人口甘味料エリスリトールパウダーを混ぜた液体をバイオフィルムに吹きかけます。エリスリトールパウダーは直径14ミクロンで歯牙より柔らかい物質で歯の表面に傷をつけることはありません。『やや甘いぬるま湯が歯に当たってるなぁ』という感覚で、痛みもなく快適に施術をお受けになることができます。歯周ポケットの中、4㎜の深さまでクリーニング可能の優れものです。
エリスリトールはキシリトールの親戚関係にある人工甘味料で、歯周病菌(P.g.菌)の活性を80%抑制することが研究により解っていますので一石二鳥の効果が期待できます。 
エアフローのイメージ EMS社 公式ホームページより
この機械的清掃でバイオフィルムを吹き飛ばした後、もし歯石が残っているようでしたら、追加クリーニング(スケーリング)を行うことになります。これに関しては次回お伝え致します。



