九段ブルー歯科「痛くない・怖くない歯科治療」ブログ
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10回目の本日は笑気鎮静法をご案内申し上げます。

笑気鎮静法とは笑気ガス(亜酸化窒素)を用いて恐怖心やストレスを軽減してリラックスした状態を作り出す方法を言います。全身麻酔とは異なり眠ることはなくて、治療終了後数分間で笑気ガスは体外へ排出され意識は平常に戻ります。例えるなら、お酒を飲んで短時間「少しほろ酔い気分」になる感じといったところです。

 

【メリット】

1)       恐怖心や不安感を少なくする。

2)       多少の健忘作用が期待できるので、治療の嫌なイメージが頭に残りにくい。

3) 「無痛診療のための痛い麻酔」というイメージやジレンマを軽減できる。

      笑気ガスと同時に70%以上の酸素を吸入しますので脳や心臓をはじめ全身への酸素供給量を増して安全性を高めます。(ちなみに大気中の酸素濃度は21%)

      一般的な歯科用局所麻酔薬にはアドレナリンが添加されています。アドレナリンは末梢血管を収縮させ、心臓を刺激して血圧を上昇させたり頻脈や不整脈を誘発することがあります。痛みやストレスを受けた時にも体内からアドレナリンが分泌されるので自ずと局所麻酔使用量には限度があります。

   

   それには正常血圧患者で1.8㎖カートリッジ9本、血圧165/95㎜Hg以上の本態性高血圧患者で1.8本という報告が示されております。しかしながら笑気鎮静法を併用した場合、リラックス効果により体内から分泌されるアドレナリンを抑制できるので本態性高血圧患者でも歯科用局所麻酔薬1.8㎖カートリッジ3.5本まで限界量を増やせるという研究がなされています。

 

【デメリット】

1)       鼻マスクから吸引するため、鼻づまりの方、鼻炎の方には使用できない。

2)      閉塞の症状を悪化させることがある。

3)      喘息など呼吸器疾患の患者さんには禁忌。

4)       ビタミンB12欠乏症の患者さんには禁忌。

5) 妊娠初期(3か月以内)もしくは妊娠の可能性のある方には使用を控える必要がある。

6) 保険適用ですが、30分間当たり1000円程度余計に費用がかかる。

 

 

いかがでしたでしょうか?笑気鎮静法には恐怖や不安感を軽減させる以外にも、治療の安全性を高める効果が期待できるということです。60歳代で約60%、70歳代で約75%の人が高血圧といわれている現代、(全ての患者さんに適応できるという訳には行きませんが)笑気鎮静法で歯科治療中の安全性を向上させるのは決して悪い選択肢ではありません。

 
 

さて、今回が最終回です。これまでお伝えしましたように痛みを軽減させるには様々な技があります。それらは九段ブルー歯科が開発したのではなく、歯科の先輩たちが研究を重ね色々工夫を凝らしながら蓄積していったものです。従いまして当院が偉いのでは全くなく、私達は単にそれらを実践しているに過ぎません。

 
それでも僭越ながらブログ読者の皆様や若手歯科医師に「歯科治療は痛くないのだ」ということをご理解頂き、受診率向上に少しでも貢献できればという趣旨で連載させて頂きました。どうか今後は安心/信頼なさって歯科医院を受診して下さい。ご愛読どうもありがとうございました。わんわん