この患者さんは「口臭がありそうなので何とかしたい」を主訴に9月に市ヶ谷九段ブルー歯科へ来院されました。初回の口臭検査で若干のジメチルサルファイド(消化器系の口臭)と微かにメチルメルカプタン(歯周病由来)が検出されましたのでお口の中の清掃(歯石取りを含む)を行い、今月2度目の口臭検査を行なったところです。
横軸は測定時間を表します。
◆15秒経過時点での波形は雑ガス(水素・窒素・メタン・一酸化炭素等)を表しますので口臭ではありません。
◆30秒付近の波形は硫化水素で舌や口腔内の汚れがある際に発生する口臭です。
◆45秒付近はイソプレンの口臭の存在を示します。肝機能状態や脂肪代謝に関係すると言われています。
◆75秒付近はメチルメルカプタンの口臭を表し、歯周病やたくさんの虫歯がある際に増加します。
◆125秒付近はジメチルサルファイドです。消化器系疾患や内服薬服用中に増加する口臭と言われています。
◆160秒付近はアセトアルデヒドです。二日酔い時やアルコール系薬物摂取時に現れます。
【結論】
当患者さんは僅かな口臭が認められるも、一般社会通念上、正常範囲でした。9月初回検査時に微量の硫化水素やメチルメルカプタンが存在していましたので口腔清掃等を行い、11月の再検査ではメチルメルカプタンは検出されなくなりました。
しかし、9月初回検査時に少し存在していたジメチルサルファイドが11月再検査時にも同じく検出され、さらにグラフの45秒付近での波形が肝機能状態や脂肪代謝に関係すると言わているイソプレンの存在を示していました。また、160秒付近の低い山型波形からアセトアルデヒドが検出されました。よって、過量の飲酒による肝臓への影響が懸念されましたので消化器内科をご紹介致しました。
今回はかすかな口臭でしたので仮にアルコール性の肝臓障害が起きていても手遅れにならずに済みそうです。後で私自身も測定しないといけませんね。最近飲み過ぎなので。。。
皆様もたまには口臭検査を受けられてもよろしいかと思います。


