ケルンの街の昼下がり。カフェの外は雨? 小雨かな?

 雨のケルンもまたいいなぁ。雨にもメロディがあるようで・・・。風情があるねぇ、欧州の街の雨。

 そして、ホテルに戻る。一度休憩、そして夜のコンサートに備える。
 日本に比べるとこちらは気温低い。でも、この感触が好きな私。

 今夜の演奏会聴いて、そして明日はベルリンに移動。朝早い時間のベルリン行きの鉄度列車を利用。列車の旅もいいものである。手荷物全部もって移動。明日のベルリンも楽しみ。今回二度目のベルリンになる。今度は旧東側が目当て。リンデン・オーパーの催し物鑑賞が目当て。

 ケルンのホテルに着いたとき、その手荷物、全部広げて部屋中に出してあるから、これを仕舞うのがまた大変。ハンガーにかけて吊るしておいた衣服類等々もまた丁寧に畳んでスーツケースに入れないと。
 そして、明日からは「のりうち」が続くので、この作業が毎日だ(笑)
 でも、これもまた「旅」の楽しみなのかも知れない。


【ケルンのホテルにて聴く「日本の秋」の歌】

 十月に入って日本も秋の気配が進んでいるとのこと。急に気温が下がっているわが町らしい。

 郷愁? こんな歌がハミングで出てきた。

○旅愁

唄)倍賞千恵子

 

 


 これは日本の曲ではないのだが、でも、すっかりこれは日本の秋の歌になってしまっている。いいねぇ。この歌。

 そして、直接「秋」とは関係ないのだろうが、こんな日本の昔のヒット曲が頭に浮かんだのだが・・・なぜだ?

○時の過ぎゆくままに

唄)沢田研二

 

 


 この「堕落的」ともレッテル貼られそうなストーリーの歌詞・・・、これまた男と女だなぁと。そして、秋だよねぇ。そしてまた「刹那的」とでも形容されるのだろうか・・・・。
 沢田が歌うとこれがまたイイね。


【ニュース・チェック】

《スペイン発》

☆☆カタルーニャ住民投票「独立賛成」90%、警察と衝突で844人負傷☆☆

http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN1C61WK.html

 このニュースは、ここ欧州でも注目されていて大きく取り上げられている。


《ラスベガス発》

☆☆米乱射事件、治安面で最大の挑戦=大統領、犠牲者に弔意☆☆

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100201116&g=int

 またまた銃乱射か・・・・。事件の背景は何?


《東京・永田町発》

☆☆衆院選に出馬する“タレント候補”は誰だ! 菊川怜は夫のスキャンダル次第、落ち目の高橋みなみも……☆☆

https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12122-103222/

 またまた、タレント候補が何人も出てくるのか? 困ったものだ。ほんと。出る方も出る方だよなぁ、感覚を疑いたい。もちろん、出す方も出す方。どっちもどっちか・・・。


☆☆枝野氏ら、新党結成へ 党名「立憲民主党」を軸に調整☆☆

http://www.asahi.com/articles/ASKB236CPKB2UTFK001.html

☆☆枝野氏、新党結成へ 赤松氏ら参加見通し☆☆

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201710/CK2017100202000263.html

 エダノサン、そして、ここに集まる人達もさぁ、当初はのうのうと「希望の党」に、のこのことついて行こうとしたんだよね? そして、小池・細野・若狭に断られて、それでどうしようもなく新党らしいけど・・・なんだかねぇ。
 これまた情けないよねぇ。それに信じられないよなぁ。



【私の好きなブルックナー指揮者といえば?】
~ドイツの巨匠オイゲン・ヨッフム~

 



 今回の旅行ではゲルギエフ/ミュンヘンフィル、ユロフスキ/ロンドン・フィル、そして今晩のフランソワ=グザヴィエ・ロト/ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 でブルックナーの交響曲を鑑賞。

 ブルックナーの演奏も時代が代わると、演奏様式も変化している。

 まだ、私が若い頃、N響で聴いたマタチッチ、サヴァリッシュ、シュタイン、スウィトナー、ワルベルク、ヴァント。ライトナーなどの演奏とは座標が違う演奏が多くなった。
 また、来日公演や外国で聴いたヴァント、チェリビダッケ、カラヤン、ジュリーニ等々のタクトによる演奏ともこれまた違う演奏になる。

 私は熱心なブルックナー・ファンではない。若い時はマーラー派だったかな・・・。

 1986年9月、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の来日公演はオイゲン・ヨッフムとウラディーミル・アシュケナージが指揮者だった。
 そのヨッフムの東京公演初日にはブルックナー第七番が演奏された。今も語り草の超名演。その翌日の公演はDVDでも発売されている。超名演。
 この演奏会聴いて私はもうもう感動してしまって、若気の至りというか、若いから向こう見ずで、その年の12月に急遽アムステルダムに飛んだ。ヨッフムを聴きたくてである。アムステルダムでは「ブル五」を聴いた。これまた超名演。
 私はヨッフムのブルックナーは大好きである。

 人間の顔の「シワ」、手の「皺」・・・年輪が見えるような音がそこにはあるからである。音楽がそこにあるからである。

 ヨッフムが残したブルックナーのCDは海賊盤も含めてせっせと買い求めた。
 ヴァントもいい、チェリビダッケもいい。カラヤンもいいが、ヨッフムがまた最高である。

 ケルンのホテルにて、ネットにてヨッフム指揮のブルックナー、それもコンセルトヘボウ管弦楽団の演奏のを探した。むしょうに聴きたくなったから。

 さて、「radio-4」の音源は興味が尽きない。ヨッフム関連のも多数あり。その中で「ブルックナー」「コンセルトへボウ」「ヨッフム」をキーワードに。
 いやぁ、私の知らない音源もあった。焦った。こんな音源が存在したのかと。驚いた。

 まずは、「ブル八」の演奏音源

①アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会

・バッハ:世俗カンターター『しりぞけ、もの悲しき影』BWV202
・ブルックナー:交響曲第八番ハ短調

(ソプラノ)エリー・アメリンク
(オーボエ・ソロ)Cees van der Kraa
(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮)オイゲン・ヨッフム

1973.4.5 コンセルトヘボウ大ホールでのライブ

https://www.nporadio4.nl/concerten/4253-omroeparchief-koninklijk-concertgebouworkest-o-l-v-eugen-jochum
(URLクリックにてサイトが開く。「SPEEL BOLLEDIGE SPEELLJST AF」のボタンをクリックすると全曲が順番で流れる。個々の曲の再生ボタンクリックでは一曲ごとに再生になる) 


 この日の演奏会の存在は知っていたが、音源が存在することは今まで知らなかった。あららららら・・・なんだか非常に悔しい。

 幾分録音が古いとはいえ、「radio-4」の音源なのでとても良く響いている。雰囲気が掴める。
 私、この演奏音源、実は毎日聴いていた。欧州の各街のホテルで・・・・。
 一曲目のカンタータがまたいい。いい雰囲気。歌手のアメリンクが最高。そして、オーボエソロがCees van der Kraa、この人は知る人ぞ知るアムステルダムのオーボエの名手である。コンセルトヘボウの首席オーボエ奏者だった。
 忘れもしない、私がこのオケを初めて生で聴いた1974年の5月の来日コンサートではこのオーボエ奏者がトップだった。いい音だったなぁ。懐かしい音。
 そして、この時代は例のクレバースがコンマス時代。チェロ首席がマヒューラの時代。黄金時代である。

 この73年の「ブル八」音源は今回の欧州旅行の最中に発見して興奮状態の私。

 巷には1984年のコンセルトヘボウのライブでの「ブル八」もある。これがまた名演。CDで出ているがネットには音源が無かったのが残念。これは帰国してからまた比較してみたくいる。


②アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会

・ハンス・コックス (Hans Kox):交響曲第二番
・ブルックナー:交響曲第七番変ホ長調

(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮)オイゲン・ヨッフム

1970.3.12 コンセルトへボウ大ホールでのライブ音源

https://www.nporadio4.nl/concerten/356-legendarisch-archief-koninklijk-concertgebouworkest-o-l-v-eugen-jochum
(URLクリックにてサイトが開く。「SPEEL BOLLEDIGE SPEELLJST AF」のボタンをクリックすると全曲が順番で流れる。個々の曲の再生ボタンクリックでは一曲ごとに再生になる) 


 演奏年月は①とは前後するが、この「七番」も素晴らしい。いいねぇ。これはCDでも出ていた(海賊盤だったか?)。この上記「」radio-4」の音質がなかなかいい。これはいい。いい演奏だなぁ。ほんと素晴らしい。

 これまた86年の来日演奏会DVDと比較したくなる。

 それからもうひとつ、「radio-4」からの配信音源で

③アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会

・M・レーガー:歌曲「希望に寄せる」 op.124
・ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
・ブルックナー:交響曲第六番イ長調

(メゾ・ソプラノ)グレンダ・モーリス - Glenda Maurice
(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮)オイゲン・ヨッフム

1980.12.2 コンセルトヘボウ大ホールでのライブ音源

https://www.nporadio4.nl/concerten/259-omroeparchief-glenda-maurice-mezzosopraan-en-koninklijk-concertgebouworkest-o-l-v-eugen-jochum
(URLクリックにてサイトが開く。「SPEEL BOLLEDIGE SPEELLJST AF」のボタンをクリックすると全曲が順番で流れる。個々の曲の再生ボタンクリックでは一曲ごとに再生になる) 


 いやぁ~~「radio-4」に感謝、感謝!! いい音で配信されているのに感謝。
 この感触、素晴らしい。ブラヴォー。

 やはりブルックナーは「ヨッフム」がいい。

 そしてそして、これはLP録音でCD化もされている名演誉れ高い演奏。ライブ録音。それも教会での録音。私も好きな一枚。昔からこのLPやのちのCDは何度も何度も再生していて私の愛聴盤。「ブル五」。

④ブルックナー:交響曲第五番

(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮)オイゲン・ヨッフム

1964年3月30、31日 オットーボイレン、ベネディクト修道院〈ライヴ・レコーディング〉

 

 


 64年のライブ、それも残響の長い教会での録音で、当時はやや音が不鮮明なこともあったけど、その後リマスタリングされて鮮明さが出てきた。
 名曲喫茶でもよく流れていた演奏。

 そして、この「ブル五」は私が現地アムステルダムで聴いた1986年12月の歴史的名演もCDとして発売されているが、ネットには残念ながら音源が見つからず。これまた帰国してからゆっくり比較となる。

 この①から④まで60年代から70年代の終わりまでのこの時期、私が常々書いている「アムステルダム・コンセルトヘボウの黄金期」だったなぁ。

 素晴らしい。ヨッフム!!! 格別のブルックナー。


【ダニエレ・ガッティ時代のコンセルトヘボウの「ブル」】

 さて、ヨッフムはハイティンクと二人で共同首席指揮者だった時代がある。その後もコンセルトヘボウとは密接な関係だった。亡くなる寸前までコンセルトヘボウに客演していた。
 このヨッフムからハイティンクと受け継がれたコンセルトヘボウのブルックナーの演奏様式が一変してしまったのがその後のリッカルド・シャイーが首席になってからだった。私にはちょっとがっかりした時代でもあった。

 さて、現在の首席指揮者のガッティはどんなブルックナーを描き出すのだろう? 今年一月のライブ音源がある。

 ここでヨッフム時代との比較もしたいので音源貼り付ける。ただし、曲目は違うけど。

⑤コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会

・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
・ブルックナー:交響曲第四番「ロマンティック」

(ヴァイオリン)ジャニーヌ・ヤンセン
(管弦楽)コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮)ダニエレ・ガッティ

2017.1.13 コンセルトヘボウ大ホール ライブ音源

https://www.nporadio4.nl/concerten/6509-daniele-gatti-meets-janine-jansen
(URLクリックにてサイトが開く。「SPEEL BOLLEDIGE SPEELLJST AF」のボタンをクリックすると全曲が順番で流れる。個々の曲の再生ボタンクリックでは一曲ごとに再生になる) 


 一曲目のベルクが興味津々。なんてったてヤンセンのソロだからね。

 さて、二曲目のお目当て「ブルックナー」だが、冒頭のホルンの旋律のフレージングの合間・・・間・・・この取り方だが、ガッティっていつもどんな曲やってもこうして間が不自然に感じる。やや、間を取りすぎって感じ。これが彼の特徴なんだろうけどねぇ。今のところ私はちょっと違和感。
 その後も・・・ちょっとだが作為的なのが目立ってしまって・・・私には。

 ・・・・・・・やはりちょっと引いてしまったなぁ・・・。


 さてさて、そろそろこちらの時間で午後五時半を回った。そろそろフィルハーモニーにゆっくりと向かおうとするか・・・・。ホールまでの道のりも楽しみ。そしてホール近辺も、ホールの前も楽しみ。ゆっくりと出かけよう。早めに行くのが楽しみ。付近の行き交う人々の様子がまた楽しみ。
 欧州や米国の平日のコンサート開始は日本から比べると遅い。終了時間も当然遅くなる。人々が「ゆったり」としているなぁ・・・。日本みたいに「セカセカ」感がないからこれまたイイね