【One rainy night in Tokyo】小雨の大都会の夜【Tokyo je t’aime】

四月二十二日(金曜日)

 日付替わった。二十二日になる。東京での深夜。小雨模様。そして風あり。
 昨晩(二十一日)は、M・ポリーニのリサイタル。今回の最後の日。今回は超満員になっていた。これまた素晴らしい感動的名演奏。感想の詳細は数日後に書こうとしよう。

 アフター・コンサートは、先日と同じく外国から来たうら若き美女二人と共に。ポリーニのみならず、最近の音楽演奏について語り合いながら呑んでいた。食べていた。ホールから少し歩いた所にある日本料理店。二度ほど利用したことある。懐石料理。飲み物はビールで乾杯、そして日本酒。女性二人も「日本のビールは最高」と言っていたが。そうなのだろうか?
 日本酒は「久保田」萬寿。

 先日のアフターコンサートは、終電車無くなるまで呑んでいたのだが、昨晩はちょっと早目に「お開き」。例のごとく彼女たちを彼女たちが宿泊しているホテルまで送る。いやぁ、高級ホテルに泊まっている羨ましい。それに比べて私の宿は・・・・あははは。と。

 小雨模様の都会の夜道・・・・。雨の中に憂うように光るイルミネーションもまた素敵であった。
 こんな曲想い出していた。

○ワン・レイン・ナイト・イン・東京

歌)ブレンダ・リー




○ワン・レイン・ナイト・イン・東京

歌)アイ・ジョージ



 この歌いいよなぁ。

 この歌から見える情景は、雨の東京の夜でも、遠くに「東京タワー」の灯りだろう。そういうイメージ。その時代。好きな歌である。

 そして、この曲がいい。

○Tokyo je t’aime

Sublime & Jun Miyake



 この歌になると、東京タワーの灯りじゃなくて、遠くに霞む「スカイツリー」のそれだろうか・・・・。


 洒落た舗道、雨で光る舗道・・・・。傘をさしながら・・・・。いいよねぇ。まして、スレンダー美女の傘姿って絵になるよなぁ。

 歌手のSublime とジャズ・サックス奏者のミヤケさんはご夫妻だったかと・・・。
 日本でも欧州でも一度づつライブを聞いたことある。

 そして、Sublime さんのライブ映像が良質の画像・音質である。それも約一時間にわたる映像。下記である。いろんなフランスの曲を歌っていて、また中には日本の歌謡曲もある。現代のフレンチの歌手である。下記がそれ

○Sublime, Concert au CENTQUATRE-PARIS 27-09-2014 SOIRÉE TOKYO-PARIS BY RKK

Song:Sublime
Piano : Kota SAYAMA
Accordéon : Yoshiaki SATO



 こういう雰囲気のライブはいいなぁ。どこかで耳にしたメロディもあるだろう。そして、47:48 あたりから「Tokyo je t’aime」流れる。いい雰囲気。8:50あたりからはフォーレの「夢のあとに」を歌っている。シャンソン風に。いいなぁ。これも。


【ニュース・チェック】

☆☆「あほ」連発
懲りずに?足立議員 なおも民進党批判☆☆

http://mainichi.jp/articles/20160422/k00/00m/010/029000c

 足立議員、「あほ以下」じゃないの? 議員辞職したほうがいいよといいたい。


☆☆政府現地本部長交代 暴言続き地元がNO、事実上の更迭☆☆

http://qbiz.jp/article/85364/1/

 呆れたねぇ、これも。上記記事によれば、熊本地震の政府現地対策本部長の松本文明内閣副大臣は、「15日から、熊本県庁内の対策本部で政府と被災地の連絡調整を担っていたが、言動を熊本県や被災自治体から批判されており、事実上の更迭との指摘がある。」とかで更迭。
 この暴言の内容は上記サイトに纏めてある。読むと呆れるばかり。更迭は当然。

・食事におにぎり→「こんな食事じゃ戦はできない」
・物資配送の滞り→「あんたら(地元自治体)の責任。政府に文句言うな」

 こんなこと↑↑言っていたとのこと。呆れるばかりだ。


【93歳の現役ヴァイオリニスト~イヴリー・ギトリス】




 こんな画像発見した。あの有名なギトリスの今年の演奏が聴くこと出来る。94歳になる。

 イヴリー・ギトリス(1922年8月22日 生まれ イスラエル人)。

 私、実を言えば、今年の二月の欧州旅行は、本当は三月の後半から四月にしたかった。それには理由があって、観たい聴きたい演奏会がフランスで重なっていてそれを聴きたかった。
 一つは3/24のフランス・パリでのムーティ指揮フランス国立管弦楽団演奏会(P独奏:ダヴィット・フレイ)、そして4/4に南仏のプロヴァンスで開催された「イヴリー・ギドリスのために」と題されるコンサート。この2つをメインに聴きたかった。行きたかった。
 だが、時期が悪い。三月後半・四月前半は年度末・年度初め・・・我が日本の会社は何かと特別な時期。行けるわけがない。諦めた。
 嬉しいことに、その二番目の演奏会、ギトリス関連の演奏会の模様がネット上に早々とアップになった。数日前。いやぁ、いやぁ、見入った。聴き入った。

 それはこれ。

①ギドリスのために

・ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品より
(ヴァイオリン:ダニエル・ロザコヴィッチ&ルノー・パプソン+P:バニアティシヴィリ)

・フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調
(ヴァイオリン:ヴェンゲーロフ。ピアノ:バニアティシヴィリ)

・クライスラー:愛の悲しみ、美しきロズマリン、
・マリア・テレジア・フォン・パラディス:シチリアーナ
・クライスラー:シンコペーション

(ヴァイオリン:イヴリ・ギドリス、P:バニアティシヴィリ)


・ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調op34

(ヴァイオリン)ルノー・カプソン、ギヨーム・シレム
(ヴィオラ)エイドリアン・ラ・マルカ
(チェロ)エドガー・マロー
(ピアノ)ニコラス・アンゲリッシュ

プロヴァンス大劇場での演奏会

2016年4月4日、エクサンプロヴァンス



 この演奏会、ヴァイオリンの兄カプソンが主宰している音楽祭である。その一環。そこで「ギトリスのために」と題して、有名演奏家が一堂に集まった凄い演奏会。その集まったメンバーがすごい。上記の名前見たら驚く。いやぁ、凄い。

 二曲目がなんとなんとフランク、それもヴェンゲーロフとバニアティシヴィリのデュオとは!!!!! あぁ、生で、現地で聴くべきだったなぁ。

 そして、いよいよ94歳のギトリス登場。いい演奏、素晴らしい演奏。

 やはり、聴きに行けば良かったと後悔。会社クビになってもいいから聴けば良かった。

 最後がブラームスのピアノ五重奏!!!!! それもこのメンバー。凄い。後悔先に立たず・・・とはこれいかに! 行けば良かった・・・と、繰り返しても遅い。

 一曲目の「タコ」の曲。私の大好きな曲。カプソンが第二を受持、第一はダニエル・ロザコヴィッチ青年。そしてピアノがバニアティシヴィリ。興味持って見た。

 この曲は、ヤンセン&ラクリンのCD、またはオランダライブがいい。それが世界最高の同曲。そして、もうひとつ、ライブで二度聴いた大林修子女史・大林典代女史の姉妹による演奏がダントツだった。
 それから比べると上記はちょっと軽いかなぁ。

【ギトリスの動画より】

 ギトリス・・・・。今の聞き手からすると「テクニックない」「劣る」「音汚い」なんて言われそう。私もそう思った時期があった。でも違うんだなぁ、これがこれが。一度魅力にはまるともう抜け出せない。

 今の演奏家達が忘れた、そして醸し出せない雰囲気、それが音楽にとって実は一番大切なのだが、その部分を出せる人がギトリスなんだなぁ。

 ネット上にこんな画像がある。

②シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調

(ヴァイオリン)I・ギドリス
(管弦楽)NHK交響楽団
(コンサート・マスター)堀正文

(指揮)ジャンルイジ・ジェルメッティ



 これまた懐かしい。いやあ、懐かしさこみ上げる。ジェルメッティ。この演奏会も会場で接した。あぁ、いいねぇ。この演奏も。そして、この時代のN響は今のそれとはちょっと違うなぁ。いいよなぁ。

 確かに、ギトリスの音には傷があるようなイメージ持つこともあろう。だが、だが、スベスベつるつるだけが弦楽器の演奏じゃないのだ!!と強くいいたく。いい演奏だ。冒頭は不安定だが、弾きこむ、聴きこむにつれてその世界にドップリ入ってしまう私。
 素晴らしい演奏だ。

 そして、こんな演奏ライブ画像も。ギトリスお得意のベルクのコンチェルト。

③A・ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」

(ヴァイオリン)I・ギドリス
(管弦楽)WDR交響楽団
(指揮)ハンス・フォンク

1992年1月ライブ画像



 まずフォンクが、フォンクが、まだ健在だった。この人、大成を期待されながら病に倒れて、やがて早逝してしまったオランダ人指揮者。
 このベルク、単なる「美しい」演奏とは相対する演奏。音に濁りとザラ感。これ、これだ。これ、この感触がいい。

 ギトリス、いいよなぁ。この濃い音色がいいねぇ。

 ギトリス・・・私、バルトークも好きだった。彼のバルトークの音色・演奏も。今は東京のホテルなので、家に戻ったらばラックから取り出していち早く聴いてみたい。

 CDからの音源でこんなものがあった。懐かしい。この響き。

④バルトーク:ルーマニア舞曲より

(ヴァイオリン)イヴリー・ギトリス
(ピアノ)岩崎叔
1994年録音盤



 同じアルバムからもう一曲

⑤シューマン/クライスラー編曲:ロマンス

(ヴァイオリン)イヴリー・ギトリス
(ピアノ)岩崎叔
1994年録音盤



 ヴァイオリンの音の「鳴き」「摩擦音」・・・いいんだよねぇ。

 こんな弾き方する演奏者は今は皆無である。

【現代のヴァイオリニストによる「バルトーク」の演奏を2つ】

 演奏動画のファイルということで、現代の演奏会のヴァイオリンで。

⑥バルトーク:ルーマニア舞曲より

(ヴァイオリン)バルナバーシュ・ケレメン
(ピアノ)ゾルターン・コチシュ



 おおこれまた凄い組み合わせ。コチシュのピアノにケレメンのヴァイオリン。これこれは凄い。
 ギトリスとは違う弾き方。当然だ。

 そして、カプソンが弾くソナタの演奏映像もあった。

⑦バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第一番

(ヴァイオリン)ルノー・カプソン
(ピアノ)マルタ・アルゲリッチ

ライブ画像



 このカプソンがまたいい。そしてアルゲリッチがまたお見事。


 ギトリスもいい、ケレメンもいい、そしてカプソンも、当然にヴェンゲーロフがいい。やはり超一流は個性があるよなぁ。

 昨晩のポリーニのピアノ演奏会の感動はしばし封印。そして余韻も・・・・。取り出してくるのは二日後くらいか・・・・

 午前二時近く。いい気分。

 外は雨は止んだのかな・・・・。

【ギトリス、来日せず】




 残念。チケットを買っていただけに残念。二日前に連絡が来た。4/26に東京芸術劇場の東京交響楽団のコンサートでバッハとショーソンを弾く予定だったギトリスが体調不調で来日困難とのこと・・・・・・。あぁ、あぁ、残念。なにせ高齢であるから、どうかゆっくり養生してほしい。
 チケット払い戻し手続き取った。返金で、ギトリスのCD、それも廃盤になっているもので名演奏のもの、明日の昼に探そうかと・・・・。久々に中古ショップ巡りするかと・・・・。