四月二十日(水曜日)
本日は二十日。四月もあと1/3残すだけ。早いものである。
二十日の午前三時半に起床。昨晩は午後八時半には就寝模様。午前三時半には目が覚めた。これから出勤までの数時間がいい。この時間帯がいい。
冷たい水で顔洗い、そして歯磨き。この後の珈琲がいい。
【昨晩の夜空】
夜八時頃の夜空が綺麗だった。風が強く、そしてその質がやや寒さを感じる風だったのだが、夜空の営みは綺麗だった。月齢11.7の月、そして、木星が一際綺麗に輝いていた。春の夜空・・・・いいものである。
【熊本・大分地震関連のこと・・・・】
こんなニュースがある。
☆☆熊本地震「タイミングいい」=おおさか維新・片山氏が発言撤回☆☆
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016041900683&g=keq
ほら、出てきたぁ、予想通り。またまた暴言。まぁ、こんな酷い奴が国会で幅きかせているんだから・・・・。「撤回」したって、一回言ったことは事実だろう。そして、これが片山氏の本音及び本質である。
つまり、「選挙」のことしか頭にないのである。
そして、こんな考え持つのは何も片山氏だけではあるまい。他の議員だって、本音はこう思っている人多数だろう。
いやだねぇ、人間ってさ。汚いねぇ。
《被害地の現状はどうなの?》
それから今回のこの地震による被害報道、それからその対策等々だが、よく東日本大震災と比較される。
中には3.11の教訓が生かされて、それに「比べれば」、~今回のその被害地への救援、救援物質等々の対策は「スムーズ」なようで~
などの論調が見られる。
あぁ、これ嘘っぱちだろう。全然「活かされていない」。
遅れているだろうが!! 避難所に入れず、車中泊の毎日の小さな子ども、高齢者が随分といるらしい。
そして、避難所にも、物資が届かない現実がテレビで流されている。居た堪れない。
これだけの被害者が出ているのにもかかわらず、「東日本大地震に比べれば」というレトリックで、なんだか矮小化する人たちがいるのには驚いた。
なんだか背筋に寒くなる。
昨日も震度五強があったらしい。そして、死者もまた出た。何が「東日本大震災」に比べればスムースなんだろう? 大体において簡単に「比較するなよ」っていいたい。「比較されるべきものじゃないだろう」といいたい。
とにかく「甚大」な被害だ。これも未曾有の被害だろう。
【寝ながら部屋に流していた曲~Lady D'Arbanville】
昨晩、寝室に小さく流していた曲がある。いつかも書いたが「Lady D'Arbanville」という歌。1970年のヒット曲らしい。この曲好き。いい歌、良いリズム。ちょっと悲しいけど。
昨晩、流していたのは以下の音源。それを連続して流しておいた。エンドレスで。
○白いバラ Lady d'arbanville
歌)ジリオラ・チンクェッティ
伊語で歌うチンクェッティがまたいい。
○白いバラ Lady d'arbanville(France)
歌)ダリダ
これは、仏語バージョン。グリダの声がいい。
○白いバラ Lady D'Arbanville (Italiano)
歌)ダリダ 1970年
こちらは仏のグリダが伊語で歌う同曲。これもいいねぇ。
○白いバラ Lady D'Arbanville(英語)
歌)エルトン・ジョン
そして、エルトン・ジョンもカヴァーしている。
○白いバラ Lady D'Arbanville(英語)
歌)キャット・スティーヴンス
このキャット・スティーヴンスがオリジナル。やはりいいなぁ、オリジナル。
それから今世紀、新しいカヴァーが登場、その名も「グレゴリアン」なるグループが歌う、グレゴリア聖歌モードのバージョン。これもまたいい。↓↓
○白いバラ Lady D'Arbanville
歌)グレゴリアン
この曲、好き。大好き。
私はこの曲は1970年から80年頃に発売になった岩崎宏美のアルバムの中で初めて聴いた。虜になった。邦名が「白いバラ」となっていた。岩崎の歌唱も良かった。懐かしい。
【指揮者の「左手」フェチの私~左手に魅力を感じる「ハイティンク」】
~ハイティンクの全盛時代の一コマ・・・・・~
私、指揮者の左手の動きに興味がある。この「左手」の動きが好きなのは
・カラヤン、・サヴァリッシュ、・シュタイン、・ライトナー、・ヨッフム、・ブーレーズ、そしてハイティンクである。
カラヤン、サヴァリッシュは見た目、その動きも仕草もカッコいい。それ以外の指揮者は別に格好は良くない。だが、だが、いいんだなぁ、これが。
ハイティンク・・・・・こういう映像があった。これは市販でもDVDで出ているシリーズの一つ。youtubeにも画像があったとは知らなかった。今回、youtubeでは初めて観た。もちろん、ハイティンクのファンの私はDVD盤である。
それよりも何よりも、この演奏は私は実際に現地でこの演奏をこの日、会場で聴いている。追っかけたハイティンク。
そういう意味でも懐かしく。
①モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」全曲
配役
フィガロ~ジェラルド・フィンリー(Br)
スザンナ~アリソン・ハグリー(Sop)
アルマヴィーヴァ伯爵~アンドレアス・シュミット(Br)
伯爵夫人ロジーナ~ルネ・フレミング(Sop)
ケルビーノ~マリー=アンジェ・トドロヴィチ(MSop)
マルチェリーナ~ウェンディ・ヒルハウス(MSop)
ドン・バジーリオ~ロバート・ティアー(Ten)
ドン・バルトロ~マンフレット・ロエル(Bs)
バルバリーナ~スーザン・グリットン(Sop)
他
(合唱)グラインドボーン合唱団
(管弦楽)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)ベルナルド・ハイティンク(65歳)
1994年5月 グラインドボーン・フェスティバル・ライブ
第一部
第二部
いやあ、久々に鑑賞、この映像。懐かしい。ハイティンクはコンセルトヘボウの常任指揮者(1961年~1988年)と兼任の形で、ロンドン・フィルの常任(1967年~79年)、そしてグラインドボーン音楽祭の音楽監督(1987年~2002年)を務めた。その94年のライブである。
冒頭、指揮棒あげて、一瞬止めて、そして程よい緊張感のあとの棒が降りる。オケが鳴り出す。いいねぇ、この感じ。この序曲がいい。もちろんその後の舞台も最高。全幕を一気に観た先日。
ハイティンク65歳の時の指揮である。この時代が一番好きな私。
それからこの映像がまたいい。一度、下記演奏は日記に書いたのだが、それ以後、さらに音質がいいfileがアップされていた。
②ベートーヴェン:三重協奏曲ハ長調
(ヴァイオリン)ルノー・カプソン
(チェロ)ゴーテイエ・カプソン
(ピアノ)フランク・ブラレイ
(管弦楽)ヨーロッパ室内管弦楽団
(コンサート・ミストレス)マリエケ・ブランケステイン
(指揮)ベルナルド・ハイティンク(82歳)
2012年3月2日 パリ、プレイエルにてのライブ画像
以前、この演奏画像を見た時、そんなには感動しなかったのだが、今回の新しいfileによる画像を観たらいろんな魅力を再発見。
演奏場所がパリ、そしてソリスト三人がフランス人演奏家。当然、パリの香り、フランスの香りが漂う演奏に満足。やや硬質な音の兄カプソンとピアノのブラレイ・・・これがまたいい。そして弟カプソンはこの二人からすると少し自由な気分で弾くような。
プラス、伴奏のハイティンク、82歳の時、これまた「左手」がいい。
この演奏、いいではないか!! ブラヴォー。
そして、パリの音楽の聖地である「プレイエル」のホールの響きがこれまた「巴里」色だ。
【ハイティンクとコンセルトヘボウの蜜月時代の名演奏音源】
こんな録音音源がアップになっている。オランダ・フィリップスの名録音でLP時代から有名な録音。
私、膨大な量になるハイティンクとコンセルトヘボウ管弦楽団の録音の中でも最も好きな演奏でもある。
それはドビュッシーのアルバム。今もCDで出ている。1970年代の中盤から後半にかけての録音。すなわち、私が最も好きなコンセルトヘボウの時代。そして、最も好きなハイティンクの時代である。
③ドビュッシー:クラリネットと管弦楽のための第1狂詩曲op116
(クラリネット)G・ピーターソン
(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮)ベルナルド・ハイティンク
1976年12月 フィリップス録音
ハイティンクとコンセルトヘボウは、昔っからフランス音楽を重要なレパートリーとしていた。ラヴェルの管弦楽、ドビュッシーのそれも当然である。来日公演でもしばしば取り上げていた。
彼らが演奏すると、フランスの楽団の音とは当然違う。
もっともっと、なめらかで、そして、やや渋く、やや憂いが出ているのが嬉しい。上記もそれ。名演奏。欧米の数々の賞を受けた名演奏。
ここでのソロ・クラリネットがこれまたすごい人。私の大好きなクラリネットの一人。そして、コンセルトヘボウの首席クラリネットだったピーターソンだ。いいよねぇ、この人の音も。
76年というと、クレバースとテオ・オロフがコンマスを受け持っていた時代。黄金期だよねぇ。
④ドビュッシー:「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」
(ハープ)ヴェラ・バディングス
(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮)ベルナルド・ハイティンク
1977年12月
これもいい曲。好きな一曲。ハープを演奏しているのは同団の有名なハーピストのバディングス女史。この人も世界的に有名はハーピストで、彼女の弟子も日本には多い。いい演奏。
⑤ドビュッシー:「夜想曲」
(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(合唱)アムステルダム・コレギウム・ムジカム女性合唱団
(指揮)ベルナルド・ハイティンク
1979年5月 フィリップス録音
最高だなぁ、この時代のコンセルトヘボウ。このやや暗いトーンがまたいい。でも「ネクラ」ではない。
そうそう、この時代の音は、今のコンセルトヘボウからは感じないのが残念でもあるけど。
79年になると、クレバースが引退、そして、コンマスはテオ・オロフと同団史上最年少のズヴェーデンがコンマスになった時代でもある。
【ある写真家との会話から~ハイティンクの「左手」】
いつだったろう・・・・十数年前のことだ。ハイティンクが来日していた時、その演奏会の開演前にホール近くの和風レストランで腹ごしらえをしていた時、私の隣にどこかで見たことのある男性が居た。すぐに判った。有名は写真家で、音楽家の肖像を撮り続けている写真家。その方も腹ごしらえに来ていたのだろう。
あるきっかけでその方が私のほうに話しかけて来た。つまり、今夜のハイティンクを聴くということで・・・。その中で、
その方が「ハイティンクも、私のこの仕事の中でも一際魅力的な人だなぁ」と。
そして、いみじくもその写真家が
「左手がいい。その表情がいい。そこを捉える写真を撮りたいといつも思ってシャッター切った」と。
私も、そこで「ハイティンクの左手、それからブーレーズ、そして、サヴァリッシュやカラヤンのあのカッコいい左手もいいですね」
という話に弾んだ。
とりわけカッコイイわけじゃないハイティンクの指揮ぶり。むしろ「ダサい」かも・・・。だがだが、格好じゃないんだなぁこれが。その先、そのタクトの先、左手の表情の先にあるものがとっても素敵である。
《他の指揮者の左手》
では、他の指揮者は・・・・
私が好きな左手の表情の指揮者は上記に書いたけど
・カラヤン
もう、この人はカッコイイ。そして、大きく左腕を横に広げ・・・それはさしずめ白鳥の翼のように・・・カッコイイねぇ。
彼は計算しているのだろうけど・・・・。彼がやると決まる。
・サヴァリッシュ
サヴァリッシュの左手も素敵だ。もう、隙がない。もう、その動きが彼の音楽でもある。
・ブーレーズ
ブーレーズは指揮棒を持たなくて、そして、淡々と動かす。無駄な動きない。小難しく振り回さない。そこがいい。この人好き。この人の左手もまた好き。
・シュタイン
いいなあ、シュタイン。左手の愛嬌あるポーズがいい。
・ヨッフム
ヨッフムの左手・・・・晩年、皺だらけのあの左手がまた良かった。面白いことに、彼は昔人だなぁと思ったのは、演奏中に譜面台の楽譜を捲るときに、左手の親指を舌でちょっと舐めて捲る・・・・笑ってしまった。でも、それがまたご愛嬌。
このポーズはカラヤンやサヴァリッシュは絶対にやらないだろう。
ヨッフム爺がやるから許せる。そして、愛嬌に感じる。
・ライトナー
ハイティンクの師でもあるライトナーがまたいい左手の表情がある。N響でも何度も味わった。
もちろん、ハイティンク以下、彼らは右手のタクトのほうにも「魅力」がある。それは当然である。だから素晴らしい演奏になるのであるが。
【気温四℃の夜明け】
気温が四℃。ちょっと冷え込み。なんだか霜に注意とのことだ。
今日は二十日・・・・。会社もちょっと忙しい予想。
これから食事。そして朝風呂入って・・・・・。また仕事に出かけるか・・・それまでまた、ハイティンクを聴きたくいる。
本日は二十日。四月もあと1/3残すだけ。早いものである。
二十日の午前三時半に起床。昨晩は午後八時半には就寝模様。午前三時半には目が覚めた。これから出勤までの数時間がいい。この時間帯がいい。
冷たい水で顔洗い、そして歯磨き。この後の珈琲がいい。
【昨晩の夜空】
夜八時頃の夜空が綺麗だった。風が強く、そしてその質がやや寒さを感じる風だったのだが、夜空の営みは綺麗だった。月齢11.7の月、そして、木星が一際綺麗に輝いていた。春の夜空・・・・いいものである。
【熊本・大分地震関連のこと・・・・】
こんなニュースがある。
☆☆熊本地震「タイミングいい」=おおさか維新・片山氏が発言撤回☆☆
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016041900683&g=keq
ほら、出てきたぁ、予想通り。またまた暴言。まぁ、こんな酷い奴が国会で幅きかせているんだから・・・・。「撤回」したって、一回言ったことは事実だろう。そして、これが片山氏の本音及び本質である。
つまり、「選挙」のことしか頭にないのである。
そして、こんな考え持つのは何も片山氏だけではあるまい。他の議員だって、本音はこう思っている人多数だろう。
いやだねぇ、人間ってさ。汚いねぇ。
《被害地の現状はどうなの?》
それから今回のこの地震による被害報道、それからその対策等々だが、よく東日本大震災と比較される。
中には3.11の教訓が生かされて、それに「比べれば」、~今回のその被害地への救援、救援物質等々の対策は「スムーズ」なようで~
などの論調が見られる。
あぁ、これ嘘っぱちだろう。全然「活かされていない」。
遅れているだろうが!! 避難所に入れず、車中泊の毎日の小さな子ども、高齢者が随分といるらしい。
そして、避難所にも、物資が届かない現実がテレビで流されている。居た堪れない。
これだけの被害者が出ているのにもかかわらず、「東日本大地震に比べれば」というレトリックで、なんだか矮小化する人たちがいるのには驚いた。
なんだか背筋に寒くなる。
昨日も震度五強があったらしい。そして、死者もまた出た。何が「東日本大震災」に比べればスムースなんだろう? 大体において簡単に「比較するなよ」っていいたい。「比較されるべきものじゃないだろう」といいたい。
とにかく「甚大」な被害だ。これも未曾有の被害だろう。
【寝ながら部屋に流していた曲~Lady D'Arbanville】
昨晩、寝室に小さく流していた曲がある。いつかも書いたが「Lady D'Arbanville」という歌。1970年のヒット曲らしい。この曲好き。いい歌、良いリズム。ちょっと悲しいけど。
昨晩、流していたのは以下の音源。それを連続して流しておいた。エンドレスで。
○白いバラ Lady d'arbanville
歌)ジリオラ・チンクェッティ
伊語で歌うチンクェッティがまたいい。
○白いバラ Lady d'arbanville(France)
歌)ダリダ
これは、仏語バージョン。グリダの声がいい。
○白いバラ Lady D'Arbanville (Italiano)
歌)ダリダ 1970年
こちらは仏のグリダが伊語で歌う同曲。これもいいねぇ。
○白いバラ Lady D'Arbanville(英語)
歌)エルトン・ジョン
そして、エルトン・ジョンもカヴァーしている。
○白いバラ Lady D'Arbanville(英語)
歌)キャット・スティーヴンス
このキャット・スティーヴンスがオリジナル。やはりいいなぁ、オリジナル。
それから今世紀、新しいカヴァーが登場、その名も「グレゴリアン」なるグループが歌う、グレゴリア聖歌モードのバージョン。これもまたいい。↓↓
○白いバラ Lady D'Arbanville
歌)グレゴリアン
この曲、好き。大好き。
私はこの曲は1970年から80年頃に発売になった岩崎宏美のアルバムの中で初めて聴いた。虜になった。邦名が「白いバラ」となっていた。岩崎の歌唱も良かった。懐かしい。
【指揮者の「左手」フェチの私~左手に魅力を感じる「ハイティンク」】
~ハイティンクの全盛時代の一コマ・・・・・~
私、指揮者の左手の動きに興味がある。この「左手」の動きが好きなのは
・カラヤン、・サヴァリッシュ、・シュタイン、・ライトナー、・ヨッフム、・ブーレーズ、そしてハイティンクである。
カラヤン、サヴァリッシュは見た目、その動きも仕草もカッコいい。それ以外の指揮者は別に格好は良くない。だが、だが、いいんだなぁ、これが。
ハイティンク・・・・・こういう映像があった。これは市販でもDVDで出ているシリーズの一つ。youtubeにも画像があったとは知らなかった。今回、youtubeでは初めて観た。もちろん、ハイティンクのファンの私はDVD盤である。
それよりも何よりも、この演奏は私は実際に現地でこの演奏をこの日、会場で聴いている。追っかけたハイティンク。
そういう意味でも懐かしく。
①モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」全曲
配役
フィガロ~ジェラルド・フィンリー(Br)
スザンナ~アリソン・ハグリー(Sop)
アルマヴィーヴァ伯爵~アンドレアス・シュミット(Br)
伯爵夫人ロジーナ~ルネ・フレミング(Sop)
ケルビーノ~マリー=アンジェ・トドロヴィチ(MSop)
マルチェリーナ~ウェンディ・ヒルハウス(MSop)
ドン・バジーリオ~ロバート・ティアー(Ten)
ドン・バルトロ~マンフレット・ロエル(Bs)
バルバリーナ~スーザン・グリットン(Sop)
他
(合唱)グラインドボーン合唱団
(管弦楽)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)ベルナルド・ハイティンク(65歳)
1994年5月 グラインドボーン・フェスティバル・ライブ
第一部
第二部
いやあ、久々に鑑賞、この映像。懐かしい。ハイティンクはコンセルトヘボウの常任指揮者(1961年~1988年)と兼任の形で、ロンドン・フィルの常任(1967年~79年)、そしてグラインドボーン音楽祭の音楽監督(1987年~2002年)を務めた。その94年のライブである。
冒頭、指揮棒あげて、一瞬止めて、そして程よい緊張感のあとの棒が降りる。オケが鳴り出す。いいねぇ、この感じ。この序曲がいい。もちろんその後の舞台も最高。全幕を一気に観た先日。
ハイティンク65歳の時の指揮である。この時代が一番好きな私。
それからこの映像がまたいい。一度、下記演奏は日記に書いたのだが、それ以後、さらに音質がいいfileがアップされていた。
②ベートーヴェン:三重協奏曲ハ長調
(ヴァイオリン)ルノー・カプソン
(チェロ)ゴーテイエ・カプソン
(ピアノ)フランク・ブラレイ
(管弦楽)ヨーロッパ室内管弦楽団
(コンサート・ミストレス)マリエケ・ブランケステイン
(指揮)ベルナルド・ハイティンク(82歳)
2012年3月2日 パリ、プレイエルにてのライブ画像
以前、この演奏画像を見た時、そんなには感動しなかったのだが、今回の新しいfileによる画像を観たらいろんな魅力を再発見。
演奏場所がパリ、そしてソリスト三人がフランス人演奏家。当然、パリの香り、フランスの香りが漂う演奏に満足。やや硬質な音の兄カプソンとピアノのブラレイ・・・これがまたいい。そして弟カプソンはこの二人からすると少し自由な気分で弾くような。
プラス、伴奏のハイティンク、82歳の時、これまた「左手」がいい。
この演奏、いいではないか!! ブラヴォー。
そして、パリの音楽の聖地である「プレイエル」のホールの響きがこれまた「巴里」色だ。
【ハイティンクとコンセルトヘボウの蜜月時代の名演奏音源】
こんな録音音源がアップになっている。オランダ・フィリップスの名録音でLP時代から有名な録音。
私、膨大な量になるハイティンクとコンセルトヘボウ管弦楽団の録音の中でも最も好きな演奏でもある。
それはドビュッシーのアルバム。今もCDで出ている。1970年代の中盤から後半にかけての録音。すなわち、私が最も好きなコンセルトヘボウの時代。そして、最も好きなハイティンクの時代である。
③ドビュッシー:クラリネットと管弦楽のための第1狂詩曲op116
(クラリネット)G・ピーターソン
(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮)ベルナルド・ハイティンク
1976年12月 フィリップス録音
ハイティンクとコンセルトヘボウは、昔っからフランス音楽を重要なレパートリーとしていた。ラヴェルの管弦楽、ドビュッシーのそれも当然である。来日公演でもしばしば取り上げていた。
彼らが演奏すると、フランスの楽団の音とは当然違う。
もっともっと、なめらかで、そして、やや渋く、やや憂いが出ているのが嬉しい。上記もそれ。名演奏。欧米の数々の賞を受けた名演奏。
ここでのソロ・クラリネットがこれまたすごい人。私の大好きなクラリネットの一人。そして、コンセルトヘボウの首席クラリネットだったピーターソンだ。いいよねぇ、この人の音も。
76年というと、クレバースとテオ・オロフがコンマスを受け持っていた時代。黄金期だよねぇ。
④ドビュッシー:「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」
(ハープ)ヴェラ・バディングス
(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮)ベルナルド・ハイティンク
1977年12月
これもいい曲。好きな一曲。ハープを演奏しているのは同団の有名なハーピストのバディングス女史。この人も世界的に有名はハーピストで、彼女の弟子も日本には多い。いい演奏。
⑤ドビュッシー:「夜想曲」
(管弦楽)アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
(合唱)アムステルダム・コレギウム・ムジカム女性合唱団
(指揮)ベルナルド・ハイティンク
1979年5月 フィリップス録音
最高だなぁ、この時代のコンセルトヘボウ。このやや暗いトーンがまたいい。でも「ネクラ」ではない。
そうそう、この時代の音は、今のコンセルトヘボウからは感じないのが残念でもあるけど。
79年になると、クレバースが引退、そして、コンマスはテオ・オロフと同団史上最年少のズヴェーデンがコンマスになった時代でもある。
【ある写真家との会話から~ハイティンクの「左手」】
いつだったろう・・・・十数年前のことだ。ハイティンクが来日していた時、その演奏会の開演前にホール近くの和風レストランで腹ごしらえをしていた時、私の隣にどこかで見たことのある男性が居た。すぐに判った。有名は写真家で、音楽家の肖像を撮り続けている写真家。その方も腹ごしらえに来ていたのだろう。
あるきっかけでその方が私のほうに話しかけて来た。つまり、今夜のハイティンクを聴くということで・・・。その中で、
その方が「ハイティンクも、私のこの仕事の中でも一際魅力的な人だなぁ」と。
そして、いみじくもその写真家が
「左手がいい。その表情がいい。そこを捉える写真を撮りたいといつも思ってシャッター切った」と。
私も、そこで「ハイティンクの左手、それからブーレーズ、そして、サヴァリッシュやカラヤンのあのカッコいい左手もいいですね」
という話に弾んだ。
とりわけカッコイイわけじゃないハイティンクの指揮ぶり。むしろ「ダサい」かも・・・。だがだが、格好じゃないんだなぁこれが。その先、そのタクトの先、左手の表情の先にあるものがとっても素敵である。
《他の指揮者の左手》
では、他の指揮者は・・・・
私が好きな左手の表情の指揮者は上記に書いたけど
・カラヤン
もう、この人はカッコイイ。そして、大きく左腕を横に広げ・・・それはさしずめ白鳥の翼のように・・・カッコイイねぇ。
彼は計算しているのだろうけど・・・・。彼がやると決まる。
・サヴァリッシュ
サヴァリッシュの左手も素敵だ。もう、隙がない。もう、その動きが彼の音楽でもある。
・ブーレーズ
ブーレーズは指揮棒を持たなくて、そして、淡々と動かす。無駄な動きない。小難しく振り回さない。そこがいい。この人好き。この人の左手もまた好き。
・シュタイン
いいなあ、シュタイン。左手の愛嬌あるポーズがいい。
・ヨッフム
ヨッフムの左手・・・・晩年、皺だらけのあの左手がまた良かった。面白いことに、彼は昔人だなぁと思ったのは、演奏中に譜面台の楽譜を捲るときに、左手の親指を舌でちょっと舐めて捲る・・・・笑ってしまった。でも、それがまたご愛嬌。
このポーズはカラヤンやサヴァリッシュは絶対にやらないだろう。
ヨッフム爺がやるから許せる。そして、愛嬌に感じる。
・ライトナー
ハイティンクの師でもあるライトナーがまたいい左手の表情がある。N響でも何度も味わった。
もちろん、ハイティンク以下、彼らは右手のタクトのほうにも「魅力」がある。それは当然である。だから素晴らしい演奏になるのであるが。
【気温四℃の夜明け】
気温が四℃。ちょっと冷え込み。なんだか霜に注意とのことだ。
今日は二十日・・・・。会社もちょっと忙しい予想。
これから食事。そして朝風呂入って・・・・・。また仕事に出かけるか・・・それまでまた、ハイティンクを聴きたくいる。