日曜午後のマチネーを聴いて夜の新幹線にて帰宅。聴いたのはスラトキン指揮のN響定期。午後八時前半は我が家に到着。
 今は晴れている。月が美しい。だが風が凄い。空模様が怪しい。明日は荒れるのだろう。

 ポリーニの音が頭の中にある。川崎ミューザでのその音、そしてサントリーでのその音。微妙な違い、いや、或る面、大きな違いとも。

【ニュース・チェック】

☆☆米軍オスプレイの被災地支援「調整中」 菅官房長官☆☆

http://www.asahi.com/articles/ASJ4K4R5RJ4KUTFK006.html

 今の所、この方針に意義唱える論調は見当たらないのだが・・・不思議。これ、簡単に「OK」していいの?
 日本側は「オスプレイ」をここで最大限利用して「だから必要なんだ」「アメリカとの連携、アメリカとの軍事協定必要なんだ」「米軍基地は必要なんだ」と世論を作り上げる意図があるのでは?
 なんて思うのは私が偏屈なのか? わからない。

 でもでも、いいの? 簡単にこれして。歯止めが効かなくなるようで・・・・。なにか「担保」しないと。

 まっ、オスプレイ支援に入って、まさかオスプレイ事故なんてならなければいいのだが。

 官邸側の思惑が・・・・あやしい。
 彼らは巧みに利用しているのか? 
 本当に九州の方々の安全が第一なのだろうか? そういうポーズ見せかけて、内心は「この際、米軍の協力もらって、そして成功させて『日米軍事同盟』の必要性をアピールする「いい機会」だ」と思っているのでは?

 上記の件、ちょっと続報注視したく。


☆☆高級ホテル滞在「削減すればいい、ではない」 舛添氏☆☆

http://www.asahi.com/articles/ASJ4K2G3JJ4KUHBI00F.html

 舛添氏の本質が出ているなぁ。この人も危険人物だなぁ。はい。


【こんな歌を聴きたくなり~「忘れな草」の季節にはやや早いが】

 家に着き、アイスコーヒーを淹れ、そしてリビングで寛ぐ。オーディオ装置の近くのラックから「忘れな草をあなたに」の音源があった。流してみた。いい曲だよなぁ。昔っから大好きな曲。

 やはり、私は菅原洋一さんの歌唱がいい。レコード・CD録音がいい。まずはそれ

○忘れな草をあなたに

歌)菅原洋一

 CD録音音源



 そして、数年前なのだろうか、ピアノの羽田さんが弾いている・・・・その画像がある

○忘れな草をあなたに

歌)菅原洋一

ピアノ:羽田健太郎



【ケルン、ワルシャワ、デトロイト、そしてTOKYOのオケによるブルックナー】

 ドイツのケルン・・・・今年の訪独ではケルンを外した。予定が合わなかった。行きたかった。ケルンの大聖堂、そしてケルンのオペラ、それからケルンのフィルハーモニーホール・・・・。

 ケルンにはケルン放送交響楽団(WDR交響楽団)がシンフォニーオケとして有名だが、歌劇場のオケもまた素晴らしい。彼らがステージに上がるときは「ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団(guerzenichorchester)と名乗る。この楽団もまた素晴らしい演奏をする。

 ネット上に公式チャンネルからの配信で下記の演奏会模様があった。興味深く見ていた。


①ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団演奏会

・シェーンベルク:室内交響曲第一番op9
・P・ブーレーズ:「ノタシオン」Ⅰ~Ⅳ、Ⅶ
・ブルックナー:交響曲第四番「ロマンティック」

(管弦楽)ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
(コンサート・マスター)トルステン・ヤーニケ
(指揮)フランソワ・グザヴィエ・ロート(1971年パリ生まれフランス人)

2015年9月9日 ケルン・フィルハーモニーでのライブ画像







 昨年の演奏会模様ライブ画像。
 このプログラム編成がお見事。そして演奏がまたいい。見入った。

 ブルックナーが独特。今までのブルックナーの大家と呼ばれる指揮者の醸し出す情景とは違う演奏。ブルックナーファンからは「これは違う」と言われるかも。
 でもでも、私何となくこの演奏が好き。

 このオケ、ケルンの放送オケや他のドイツの放送オケ等々とは違う音色、いや、これは指揮者の影響か?
 私、この演奏結構好き。特に第二楽章からが圧巻。

 いい意味でやや武骨さが少しあるのがいい。小奇麗じゃないからいい。素晴らしいオケだよなぁ、この楽団。生で聴きたくなる。
 この指揮者、ブルックナーを楽しそうに振るなぁ。人が良いブルックナーになる。

 現代の指揮者によるブル四、他の画像探した。こんなものがある。

②ブルックナー:交響曲第四番

(管弦楽)ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
(コンサート・マスター)クシシュトフ・バコヴスキ
(指揮)ヤツェク・カスプシク

2016年2月19日 ワルシャワ・ライブ



 これは何度も紹介した画像。いい演奏しているなぁ。

 ①にしても②にしても、陰影があるんだよねぇ。さりげなく・・・・。その光と影の具合が好き。

 それから今度はアメリカ大陸にいって、デトロイト。

③ブルックナー:交響曲第四番

(管弦楽)デトロイト交響楽団
(コンサート・ミストレス)Yoonshin Song
(指揮)L・スラトキン

ライブ画像



 この演奏も何度も紹介した。これは欧州の山奥の風景ではない。あのブルックナーではない。アメリカになる。その音の質も何もかもアメリカ。でも、これまた魅力的。ただし、欧州のあのブルックナートーンを求める人は不満かも。
 弦楽器のプルトは小振。
 全体的に「爽快」「軽快」モード。音の重なりの層、音の層の微妙な陰影の移ろいの美という点ではやはり①②がいい。

 そして我が日本のブルックナー

④ブルックナー:交響曲第四番「ロマンティック」

(管弦楽)NHK交響楽団
(コンサートマスター)伊藤亮太郎
(指揮)ミヒャエル・ザンデルリング

2015年4月 サントリーホール ライブ



 一見、この④が一番音が綺麗で、そして音が鳴りまくっているように思う。私、この日、会場で聴いていた。
 だが、だが・・・どこか違うんだよなぁ・・・私が求めるものとは・・・。確かに音は綺麗なのだが、その音の要素というか音の内面が・・・薄い、一本調子に聞こえるのだが。表面は綺麗。なめらか。

 4つともに、同一に比較はできないけど・・・。でも、この聴き比べは面白い。4つのオケの特徴、それがモロに出る。面白い。

 私、この息子ザンデルリングは結構好きなのだが・・・・。


【今日のN響マチネー定期】

 四月のA定期二日目。マチネー。日曜日のあのホール附近は好きではなく。

曲目

バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006 ― 前奏曲(ヴァイオリン独奏:伊藤亮太郎)

バッハ/カンタータ「神よ、あなたに感謝をささげます」BWV29 ― シンフォニア(《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ― 前奏曲》の作曲者自身による編曲)

バッハ(ウッド編)/組曲 第6番 ― 終曲(《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ― 前奏曲》の編曲)

バッハ(バルビローリ編)/カンタータ「狩りだけが私の喜び」BWV208 ―「羊は安らかに草を食み」

バッハ(オーマンディ編)/カンタータ「心と口と行ないと命」BWV147 ―「主よ、人の望みの喜びよ」

バッハ(ストコフスキー編)/トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100

(管弦楽)NHK交響楽団、
(コンサートマスター)篠崎史紀
(指揮)レナード・スラットキン


 新コンマスの伊藤氏のソロ。まぁ、あのNHKホールでは可哀想。別のコンサートで伊藤氏の実力を確かめたく。

 前半のバッハの作品の編曲集。この編曲がアメリカ好みの感じするといつも思っていた。アメリカの楽団のあの音で演奏すると魅力が出るような。

 後半のプロコが良かった。なかなかいい演奏していた。N響。上手い。スラトキンの指揮がいいのか?
 ロシアのプロコの音じゃなくて、アメリカに行ったプロコッて感じ?

 さて、今日はそろそろ寝よう。昨晩のポリーニの余韻を大切に・・・・。
 寝酒として「黒糖焼酎れんと」を一杯。

 おやすみなさい。