二月二十七日(土曜日) 

 早いもので二月も最後の週末になる。既に日付替わって土曜日。
 昨晩は午後八時過ぎに会社から家に戻り。家の中掃除。寒いけど窓全開して掃除。約一時間超。さささっと掃除。

 そして午後九時半になり一息。ちょっと夜のウォーキング。真冬のウォーキングとは違い、ジャケットは一枚少なめにでOK。寒いのだが、だが、歩いていると汗ばむのが判るから。
 やはり春なんだよなぁとしみじみ。

 そして東の空見上げれば、まだ空の低い位置に月が・・・月齢17日前後だろう。美しい月、色合いが濃いオレンジだった。暖かい感じのする月。この色もまた「春」である。
 星もそう、星の位置関係が「春」バージョンになっている。
 昨晩の空といい、今晩の空といい美しい。見惚れていた。
 近くのコンビニまで行き買い物。といっても食料品は先日に近くの大手スーパーで当面のものは仕入れ済。買い忘れた物をコンビニから。といってもコンビニは割高だよなぁ。スーパーで買っていれば安かったのにぃと思うけど。

 夕食はキノコと冬物野菜と肉の炒め物。これがメイン。そして、納豆、身欠にしんの焼いた物、味噌汁、香の物、ご飯少々。
 アルコールは抜き。そう言えばだが、ここ数日アルコール無しである。我ながら偉い。偉いぞ自分。

【週末の深夜のニュース・チェック】

☆☆民主党
鈴木貴子議員が離党届 除籍処分を検討☆☆

http://mainichi.jp/articles/20160227/k00/00m/010/067000c

 民主党枝野幹事長は処分について「除籍(除名)」を検討らしい。そうだろうなぁ。これは裏切りであるからして、最も重い処分は当然。
 結局この親子は、その理由に鈴木氏は記者会見で「共産党とくみするような形を目指している政党に属することはできない」と述べ、同補選で民主党が共産党との統一候補擁立を決めたことを批判

 とある。つまり、悪法である安保法制には賛成、立憲主義崩壊にも賛成というわけだ。本質がここに見える、この親子。

 そのうちに、父ムネオ氏も公民権停止が終わり、どこかの議員になりたいのであろう。その布石である。

 そして、この娘、会見で岡田代表を「反省すべきは反省し」と批判したが、なんじゃこれ? 自分は反省しないのか?


☆☆自民党への配慮か?今井絵理子、“不祥事アリ恋人”と別居へ☆☆

http://dailynewsonline.jp/article/1094419/

 あららら、笑ってしまった。だからぁ、私は言っている。今井が「彼は逮捕歴あろうとしても、反省しており、また今は関係ないのだから愛を貫きます!!」とでも言ってみればいい。そう言ったら少しは認めるかもねぇ。
 しかしだ、愛よりも「国会議員」になりたいのかね?

 あれ、そう言えば彼女、数日前、しゃあしゃあと「見守って」って何処かで表明したんだよね? 前言撤回か?

 何だかんだ言わずに、候補辞退したほうが実に「美しい」のであるがねぇ。その選択は上昇志向アリアリの今井にはなさそうだ。
 いやぁ、困ったもんだ。


【M・ギーレンの指揮コンサートにはもう遭遇出来ないのか?】




 私が若い時からずっとずっと好きだった指揮者が三人いる。

・ベルナルド・ハイティンク(1929年生まれ)
・ピエール・ブーレーズ(1925年生まれ、2016年没)
・ミヒャイル・ギーレン(1927年生まれ)

 この三人だった。カラヤンでもバーンスタインでもない。この三人が一番好き。サヴァリッシュやシュタイン以上に彼らが好き。

 そして、今年はじめにブーレーズの訃報に接して残念。ギーレンもハイティンクも高齢。ハイティンクは昨年来日したが、ギーレンはもう来ないのか。
 先日の欧州旅行でも、ギーレンが何処かで指揮していればそれをメインに行程組んだのだが。高齢だし引退同然なのか・・・・。

 一昨晩、昨夜の星や月の夜空見ていたら、ギーレンの指揮したオケの音の世界を思い浮かべた。

 ブーレーズとはまた違った現代音楽の作曲家でもあり、また指揮者でもある。
 醸しだされる音はどこまでも方程式があって、どんな音でも四次元的音をだす。曖昧さがない。精巧な音が出る。それは時として冷たさ感じるのだが、だが、その温度感がまたいい。徹底しているから。
 ブーレーズがフランス的繊細さがあるのに比べて、ギーレンの音は、ドイツ的重厚もあるのが面白い。時として、ガンガンと行く。あの、鞭でビシビシっと家畜を調教するような・・・・。

 現代音楽だけじゃなくて、ドイツ古典も指揮している。頻繁に。その辺がブーレーズのレパートリとは異なるのも面白い。

 こんな演奏画像がアップになっている。興味津々。なんとなんとベートーヴェンの「ミサ・ソレ」ではないか!!!!
 宗教には全く疎く縁がない私だが、このミサ、ギーレン指揮したらどうなるのだろう?と怖さ半分あり。

①ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス

(S)フィリス・ブリン・ジュルソン
(CA)マルヤーナ・リポフシェク
(T)ヨーゼフ・プロチュカ
(Br)クルト・リドル
(合唱)プラハ合唱団
(管弦楽)南西ドイツ放送交響楽団
(指揮)M・ギーレン

ライブ動画



 画像もグッド、音質もグッド。そしてそして、これが名演だった。
 常日頃聞く、耳にする往年の名指揮者の「ミサ・ソレ」とは違うなぁ。こちらはどこまでも理知的、理にかなったというか、その音の世界がどこも完璧な世界。
 これまたいわゆる俗世界から離れた世界の一つじゃあるまいか?

 世知辛い世の中、人と人の間がどうもギグシャク、そしてストレス・・・・・。こんな人間社会の葛藤の連続につかれた心の「クリーニング」には打って付けの演奏。
 そして、このような表現は、時として「貶している」ように感じるのだが、今回ばかりは違う。いい意味でである。
 一般の、今までの「安らぎ」「祈り」の概念とは違う世界の「ミサ」のような気がする。
 これがいい。こういう音の世界もまたクラシックだ。好きだ、ギーレン。

 そこで思った。もし、もしだが、ブーレーズが同曲振ったらどんな世界の音だったろう? わくわく。でも、もうそれは無理か・・・・・
 いや、彼も何処かで振っていたかも・・・・録音残されていないかなぁ。

 そして、この演奏画像ももう一度貼り付ける。

②ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲

(指揮)M・ギーレン
(管弦楽)SWR交響楽団(南西ドイツ交響楽団)
2005年ライブ画像



 いいねぇ、これも。これも全くもってギーレン独特の理詰めの世界だ。

 あの、普段我々が聞く、愛とエロスと憎しみと歓喜の、そしてドロドロの人間社会の男と女のワーグナーではない。全く違う。全く違う。

 なんだか、あの春先の山の雪解け水のような感触のワーグナーでもある。そして、これがまた私のココロを虜にするから不思議だ。
 ギーレンだから成し得る音だなぁ。

 もうひとつ。これは何度も紹介している。なんとなんとブラームスのピアノ協奏曲第二番の伴奏である。
 驚くことはない。彼はブラームスをよく指揮する。交響曲は4つともにライブCDが出ている。もちろん、私は大好きである。

 意外とゴツゴツする彼のブラームス。そこがいいなぁ。ソリストがこれまたなんとなんと、あのグリモーなのだ。グリモーのあの音楽性とギーレンのあの音楽性はどうマッチングするのか、最初はもうドキドキだったが。

③ブラームス:ピアノ協奏曲第一番ニ短調

(ピアノ)エレーヌ・グリモー
(管弦楽)SWR交響楽団
(指揮)ミヒャイル・ギーレン

2005年ライブ画像




 いい演奏だよねぇ、これ。ほんと、ギーレンとグリモーがガチで共演って感じだ。凄い演奏。

 ギーレン・・・・N響に二回来たけどその後はN響には来ない。来ない訳は何度も書いた。いい演奏するのだが、でも、練習厳しいし、やることなすこと完璧主義だから、N響側が呼ばない、又は、逆にN響は何度かアプローチしても、ギーレン側が「N響?? 別にぃ・・・」なんだろうか・・・・。

 幸いにも、何度かその後聴いているが、いずれもが超名演だった。いいよなぁ、ギーレン。

 週末の深夜、まだ寒い外の空気、月や星が輝くこれからの時間・・・・・。この世界はギーレンの指揮が似合う。


【ヘルマン・プライが歌うフォーレ「レクイエム」】




 このフォーレも大好きな作曲家。
 なんて書いている私だが、これまた私が二十代、三十代のころまでは苦手だった。というか、聴かず嫌いだったか・・・・。

 東京で学生生活し始めたころ、よく通った「名曲喫茶」でも、フォーレはよく流れた。この「レクイエム」もよく。でも、私、あまり好きじゃなかった。
 学生生活で出来た友人が

 「今度○○オケがフォーレ「レクイエム」演奏するんだよ、一緒に行かないか?」なんて誘われても、「私、フォーレは・・・苦手」なんていって断っていたことある。
 キャンバス内のカワイ子ちゃんからの誘いにも、フォーレだと乗らなかったなぁ(笑)。まっ、意中の彼女から「行こうよ」と誘われれば、それは行った。それはフォーレだからじゃない。その彼女が目当てだ(笑)

 いつ頃からか・・・フランス音楽が好きになった。それは多分に、あの中野の「クラシック」の名物マスターの影響もある。だって、あのマスターのすすめるフランス音楽のレコードはどれもが素晴らしかったから。
 今じゃ私は、もうもうフランス音楽大好き。フランス音楽家大好きである。
 もちろん、ドイツ・イタリア音楽は昔っから好きだが。

 フォーレの「レクイエム」。日曜日の深夜に聴くのは理にかなっているのかどうか・・・その辺は全然わからないが。純音楽として聴きたく。

 さて、ヘルマン・プライが歌うフォーレのレクイエムの演奏動画を発見した。驚いた。私の大好きな男性歌手である。一番好きな男性歌手。
 このプライにも沢山の感動を貰ったなぁ。

 その動画は

④フォーレ:レクイエム

(S)クリスティアーネ・エルツェ
(B)ヘルマン・プライ

(指揮)レオポルト・ハーガー
(管弦楽)ルクセンブルグ放送管弦楽団)

1992年ライブ映像



 歌手二人も懐かしい名前。そして指揮のハーガーも実に懐かしく。

 いい演奏だなぁ。鎮魂の曲なのだが・・・・こんなこと言ってはバチがあたるかも知れないがこれまた「リラクゼーション」効果あり。
 美しい。

 今日、これからテレ朝では「朝まで生テレビ」だ。チェックしたら今日のテーマは「激論!“憲法改正”是か?非か?」

 おおおお、これは興味あるテーマだなぁ。出演者が問題。パネリストが問題。発表ではいろんな関係者がいるが、その中で興味あるのが、青木理(ジャーナリスト)、小林節(憲法学者)の二人。この二人の論理に私は近いのだが・・・・。
 しかし、小林節教授・・・・変わったなぁ。昔は自民党の御用学者だったけど、ここ一年はめっきりリベラル、そして、安倍政権反対、自民党憲法草案反対、立憲主義を取り戻せ!!!の立場になった。評価する。
 小林教授の理論は支持する。でも、未だに「改憲派」なのかな?

 だが、「安倍政権に終止符を」「安保法制廃止」「立憲主義取り戻す」の観点は一致。そして小林教授のこの間の態度に敬服するものである。この三点があるかぎり。

 さて、その前に風呂でも入ろうか・・・・。っと。