数日前のあの初夏のような陽気からすれば気温は低いものの、私にとってはこの位の陽気がいい。
 ちょっと春めいて来た感じ、そして、空気が乾燥気味なのもいい。もちろん、乾燥しすぎも困るが。寒くもなく、暖かくもなく・・・一番いい。
 確実に春になっているようで、木々も、そして鳥たちも、そして空の様子も・・・・春が来たとはしゃぎ出すような感じ。でも、まだ遠くに不穏な冬の残党がいるようでもあるけど。来週からは気温下がるらしいから。

 今朝は十時に家を出る。会社には十時半過ぎに。誰もいない事務所。


【ニュース・チェック】

☆☆安保法制合意 国民置き去りに進めるな(西日本新聞)☆☆

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/syasetu/article/157466

 この記事の主張、全くだ。本当だ。書いたのは地方紙・西日本新聞。
 ここのところ、地方紙が元気だ。というか、マトモだ。中央の大手新聞が情けないからなぁ。地方紙の主張がマトモだ。


☆☆<福島第1>放射性物質濃度 1週間で17倍に(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150320_63048.html

 これも地方紙。なにこれ? ほんとに呆れる。呆れるを超しているけどねぇ。こういう現実、きちんと伝えるメディアは貴重だ。
 国・自治体・東電はこういう情報を潰そうとする。あの手この手で。酷いもんだ。

【今朝は食欲旺盛】

 少し体調が回復したのか・・・今朝は食欲あり。ここのところあまり食が進まなかったので、今朝は何か作ろうかと・・・。実は今朝も午前五時起きした時には、別に食べなくてもいいやって感じだったのだが、この暖かい気候に食欲も出てきたようである。

 肉野菜炒めを作る。急に食べたくなった。キャベツ、玉ねぎ、キノコ、ピーマン、豚肉、それを炒める。我ながら美味しかった。もちろん御飯と味噌汁。そして、卵豆腐。御飯も沢山進んだ。
 よし、これで大丈夫。さらに、野菜ジュース。

 久しぶりにお腹いっぱ~~いモード。朝から。


【巴里のバッハ、仏蘭西の「ブランデンブルグ協奏曲」】

 その、たらふく食べた朝食の後、出勤までの少しの時間、窓全開にして部屋掃除。気持ちのいい風が入り込む。いいなぁ。この雰囲気。さささっと掃除、適当な掃除。
 そして、窓を閉めて・・・・出掛けの珈琲タイム。音楽をも流す。

 こんな春前の穏やかかつ気持ちのよい空気の朝には、この演奏がいいなと思い出す。押入れからCD出す。
 youtubeにも同音源あり。ここに貼り付ける。







①バッハ:ブランデンブルグ協奏曲ニ長調 BWV1050
(ヴァイオリン)ジャック・ティボー
(フルート)、ロジェ・コルテ
(ピアノ)アルフレード・コルトー
パリ音楽院室内楽団
1932年録音(SP)



 32年の古い古い録音。32年だから私の生まれるずっとずっと前。この演奏久々に流す。
 いいよなぁ、この朝のあの優しい、淡い風の香りのようだ。遠くから春の香りを運んでくれるような演奏。レトロだ。確かにレトロ。だからいい。
 この軽快で、粋なバッハ・・・・これもまたバッハだなぁ。いいなぁ。
 あの畏まった学術的なバッハじゃないところがいい。
 この演奏聴いていたら、なんだか古い「喫茶店」に行きたくなった。もう少なくなったよなぁ、多分。名曲喫茶じゃなくてもいい。古い喫茶店の片隅がいい。そういう風景を思い出した。
 決して「カフェ」ではない。「喫茶店」のほうがいい(笑)

 コルトーは変人・・・チョイ悪オヤジのパリジャン。ティボーも、まぁ、道徳的善人ではなかろう(笑)、それにこのフルートのコルテ・・・おそらく彼も。この仲間達、今で言えば「ちょっと怪しいオヤジ」かも。
 だからいいのだ、だから。この人たちの演奏はそれだから素晴らしい。街角の営みが演奏に現れるから好きなのだ。

 コルトーって確かバッハ嫌いだったはず。そう伝わっている。でも、上記の曲だけは演奏したとか・・・・。確かに普通のバッハじゃないけどね。このコルトーさん。でも、これがいいんだなぁ。あのパリの、あの仏蘭西のあの洒落た雰囲気。パリの裏通りのあの風情。いいねぇ。
 演奏そのものは、SP録音のためか、カットが多いけど仕方ない。それに音が悪いのは仕方ない。だが、だが、それでもこの演奏は今もって魅力的。

 そして、比較として、この現代の名演奏家のライブ画像を

②バッハ:ブランデンブルグ協奏曲ニ長調 BWV1050
(ヴァイオリン)ライナー・クスマウル
(フルート)エマニュエル・パユ
ベルリン・バロック・ソリスツ



 来日公演の一こま・・・この演奏のコンサートは私も生で聴いた。素晴らしかった。ブラヴォー さすがベルリン・フィルのトップメンバーだと感心。聴衆もブラヴォー連発。
 いい演奏だ。


 ①と②の比較・・・どちらも名演。
 ①は、そう、その古い喫茶店で聴くにいい香りがする。
 ②はねぇ・・・例えが悪いけど、あの絶頂時の「大塚家具店」の店のよう。あの接客のよう。あのレイアウトのよう。そう高級家具が展示され、その値段も凄いが、その接客も・・・・。超一流、高級志向の感じ。


 ①は違う、①は違う。家具屋とすれば、昔ながらの職人たちだ。鉋を手にもち、そしてその他の道具を手に持ってせっせと皺だらけの手で作業している数人の職人さんたち、そういうアンサンブルのよう。ただし、チョイ悪だ。ちょっと女癖も悪いかも? ちょっと酒癖も悪いかも?(笑) しかし、味あるオヤジ達・・・これがいいんだよなぁ。本当は人情味溢れる男達。

 でも、出来上がりの家具は、もうこれこれは立派なもの。裏の裏まで彼らの拘りできちんと施してある逸品のよう。
 でも、気に食わない客には、口も聞かないような頑固さ持つ職人のよう。

 どちらも素敵な演奏だが・・・・歳重ねると共に、①のほうに魅力感じるのだが・・・・これまた不思議だ。

 さてさて、午後から一仕事?? って何もないけど(笑)