今日ご紹介するのは、ヘンリー・ハサウェイ監督の「蛮地の太陽」(1953年、White Witch Doctor)である。アフリカ、コンゴの奥地を舞台に、現地に詳しいロニーと美人女性医師との冒険を描いた作品だ。

 

ロニー役にロバート・ミッチャム。密林の地理にも動植物にも詳しく、いろんな原住民とのやりとりもできる頼りになる男だ。

 

檻が壊れて逃げ出したゴリラも捕獲する。着ぐるみだけど。

 

ジャングル奥地で伝道診療所を開いているベテラン女性医師を頼ってきた、若くまだ未熟な女性医師エレンに、スーザン・ヘイワード。

 

病気で苦しむ酋長の妻を治したり、死産が続く女性の赤ん坊を無事に取り上げたりすることで、無事に旅を進めるが、原住民に頼られている祈祷師の恨みも買い、襲われたりもする。

 

奥地に埋もれている黄金を発見したいハイズマン(ウォルター・スレザク)一味の妨害などにも遭う。

 

ライオンと格闘して重傷を負った酋長の息子の命は助けなければ、自分たちの命も危ない。

 

不眠不休で彼を救ったエレンは原住民の信頼を勝ち取り、すでに死亡した老医師の意思を継いで診療所に留まることになる。

ヘンリー・ハサウェイ監督が器用にまとめた小品だが、音楽がバーナード・ハーマンで、こうした冒険映画に似つかわしくないようなスコアが印象に残る。