今日ご紹介するのは、「サンダウナーズ」(1950年、The Sundowners)である。10年後に作られたフレッド・ジンネマンの「サンダウナーズ」とは全く無関係です。

 

お気づきの方もいらっしゃるとは思うが、このところ続けて紹介しているのは、「西部劇パーフェクトコレクション」なる、10枚組で1,500~2,000円の廉価盤DVD-BOXである。画面が4:3のスタンダードサイズなのさえ我慢できれば、古い映画の掘り出し物にも出会えたりする。一方で、ハズレもある。本作は大ハズレで、ジョージ・テンプルトン監督の演出もいいところなし、日本では劇場未公開なのは当然、よくDVD化されたな、というほどの一作でした。

 

争いの絶えないテキサス最北部で、牛泥棒に手を焼く兄弟の物語。善良なトムにロバート・スターリング、血のつながっていない弟のジェフにジョン・ドリュー・バリモア。

 

この地に、粗暴で、彼の通る道には死体が残ると言われる悪人ウィチタが舞い戻ってくる。実はウィチタは周囲の人たちは知らないが、トムの実の兄のジェームスであった。トムはまだ少年のジェフが悪影響を受けるのではないかと心配する。

 

ウィチタは牛泥棒に見て見ぬふりの保安官(ドン・ハガティ)を殺してしまう。父親(ジョン・リテル)は復讐心を燃やす。

 

ヒロインにキャシー・ダウンズ。

 

その夫にジャック・イーラム。

 

善良な弟を演じたロバート・スターリングは演技力もオーラもいまひとつ。隣人役のチル・ウィルスがうまく支えている。

 

善と悪に分かれた兄弟は対照的だが、ウィチタは正義のために.殺人を犯してまで闘い、善良なヒーローだったはずの弟は、彼の生き方を見直すようになる。

 

こうして書くと、駄作のようにも見えないかもしれないけど、途中で退屈してDVDを止めて、別の録画を見たりすること3回。この映画を観るのに2日かかりました。


キャシー・ダウンズは、「荒野の決闘」で知られるようになり、50年代は出演作も多いのだが、日本では劇場未公開の映画が多い。女優さんって容姿や演技力以外に、いい作品に巡り合えるかどうかも大事なんだろうなぁ。