引き続き、燃えよデブゴン、今日は「燃えよデブゴン10/友情拳」(1980年、贊先生與戈錢、Warriors Two)を紹介したい。


この作品も日本では劇場未公開である。日本のTV放映やDVDでは「燃えよデブゴン」としてシリーズになっているけど、本来はそういったシリーズではない。

 

タイトルバックから凄いが、

 

梁家仁(レオン・カーヤン)と

 

卡薩伐(カサノバ・ウォン)の映画という感じ。

 

映画は、街の乗っ取りを企む悪の組織の暗殺計画を知ったカサノバ・ウォンが彼らに襲われて重傷を負うが、詠春拳を学ぶデブ春(サモ・ハン・キンポー)に助けられ、

 

彼の師匠(レオン・カーヤン)の下で修業を積み、デブ春と共に悪の組織に立ち向かうといったようなお話。

 

町長暗殺を企みそうな面構えの馮克安(フォン・ハックオン)。

 

そのままで悪役と分かる李海生(右)と楊成五。

 

町の助役も悪い奴、石天(ディーン・セキ)。

 

町長には崔戊雄(黒い服)、その左が部下の劉家榮。ほかに楊威、林正英、月笙、元彪、

 

紅一点に張敏婷など。

 

梁家仁が罠にかけられて殺されてしまい、

 

卡薩伐とデブ春で協力して敵のポスと闘う。シリアスなアクションをクライマックスに持って来ているのだが、

 

その直前に石天とのコミカルな対決を長々と見せるあたりが、サモ・ハン監督作品ならでは、なのだろう。

 

そういう理由もあるからだろうか、以前はデブゴン映画に興味が持てず、観た作品があってもブログに取り上げて来なかったんだけど、今回続けて紹介したこの2作は、アクションも素晴らしくて実に面白い。

 

むしろ、私がこのブログで取り上げてきたマイナーなカンフーものの多くは、ずっと退屈だったりアクションが盛り上がらなかったりするんである。でも、そんな中から「おっ、これはいいぞ」という作品にたまに出合う喜びはひとしお。ただし、駄作に対する免疫ができて、ハズレを楽しめたりするようになるから、深入りは禁物である。