もう飽きたよって言わないでください、「ザ★ゴリラ7」。第11話は、「目にしみるぜ替玉作戦」(吉川一義監督、押川国秋脚本)である。冬木(夏八木勲)の誕生日なのに本人がいない。
自分と瓜二つの画家が悪の組織に模写を強要されていたことを知り、画家に成りすまして敵のアジトに潜入するお話。夏八木勲が一人二役で活躍します。
悪役に、竜崎一郎、原良子、轟謙二ら。
偽絵画組織のアジトが安房鴨川ということで、今と違って木造の時代を感じさせる駅舎と駅前が映し出される。
第12話は「恋と王女と弾丸と」(小山幹夫監督、長坂秀佳脚本)である。来日中のモリビア国の王女(純アリス)が監視の眼を逃れて都内で単独行動し羽目を外そうとする。
王女を狙う一味もいることからゴリラ7に捜索の依頼があった。中央は2度目の登場の大月ウルフだ。
江幡高志、八名信夫といういい悪役たちをせっかく揃えながらも、
恋が芽生えた緒方(にしきのあきら)と王女の甘いシーンばかりが描かれ、緊張感を欠いたのが残念。ゴリラ7の全26話の中でも見どころのない、個人的には最も退屈な回となった。
気を取り直して、第13話「胸に弔いの白い花」(若林幹監督、長坂秀佳脚本)に行こう。
大物政治家の悪事を追求中のジャーナリストの徳森(中条静夫)がゴリラ7のガードを依頼してくるが、冬木(夏八木勲)はそれを機にゴリラ7を辞めると言って姿を消す。左は佐原健二。
秘書に津田亜矢子など。
徳森は暴漢に襲われるが、犯人は冬木だった。過去の遺恨が語られる。
全26話のうち、これで半分が終了です。西部劇かカンフー映画か時代劇か違うものも紹介したいという誘惑に駆られたりもするが、ここで中断したら再開できないような気がするので(齢のせいでボケて忘れるだけだったりするけど)、もうしばらくお付き合い願います。