久々の投稿です。西部劇や時代劇、戦争映画など、合間を縫って観ている映画をほとんど紹介できていない。そのうち時間を見て順次紹介していくので、気長にお付き合いいただきたい。

 

今日の映画は「黄色いリボン」(1949年、She Wore a Yellow Ribbon)である。基本的に有名な映画は取り上げない方針なんだけど、マイナーな映画ほどスイッチが入って盛り上がってしまうので、こういうのも入れながら続けていきます。「黄色いリボン」は、ジョン・フォード監督とジョン・ウェインのコンビの騎兵隊3部作の1つとして知られている。フォード作品を取り上げるたびにH・ホークスのほうが好みだと書いている私ですが、今日は書きません(……書いてるか)。

 

ジョン・ウェイン演じるネイサンは、あと6日で退役という年老いた大尉。このときの彼はまだ40歳過ぎだが、ぱっと見るとそれなりの年齢に見える。最後の任務として、隊長の妻と姪の護送を指揮するが、インディアンに行く手を阻まれて砦に戻ることになる。任期が切れるまであと4時間の彼の決断と行動を描く。

 

隊長の姪にジョアン・ドルー。

 

彼女を巡って争う中尉(ジョン・エイガア)と少尉(ハリー・ケリー・ジュニア)。

 

そのほか、古参軍曹を演じたヴィクター・マクラグレンなど、主人公を取り巻く人物が描かれている分、

 

銃撃戦など活劇の部分は最小限に抑えられた人間ドラマとなっているのが、フォードならではだ。

 

助演で最も印象的なのが、ベン・ジョンソンであろう。調教師やスタントマンとして映画に関わっていた彼に俳優の道を歩ませたのは、フォードでありウェインにほかならない。「弾丸を噛め」での老カウボーイ役がすごく味があってすごく好きなんだけど、この頃は本当に若いなぁ。

 

西部劇も、小品ながらきらりと光るB級作品がたくさんあるので、少しずつ紹介していきたい。