実に久しぶりの中華映画の紹介です。入手できるものはほぼ観尽くしたため、最近は以前紹介したDVDを出してきて観たりしていて、ブログにアップする機会がなくなってしまった。しかし、実は今春、久々に中華映画を取り寄せたのだけど、コロナ禍の影響で荷物が届かず、シンガポール経由で今日ようやく届いた。なんと注文してから2カ月。で、今日ご紹介するのがこれ。「鏢王」(1986年、李啟民監督)である。

 

香港映画ではなく、珍しい大陸の功夫武侠片。監督も俳優もまったく知らないばかりか、そもそも字幕がないので、中国語音声だけだと内容がさっぱり分からん。ストーリーも俳優も役柄もまったく自信がないので、そこはご容赦願いたい。映画の冒頭は、汚い身なりをして打ちひしがれた様子の若い男が首を吊ろうとしており、その男の回想で始まる。

 

荷物が積まれた船で港に到着した凛々しい表情の主人公の扎西 (安亞平)が、なぜ首を括るほどの目に遭ったのか。

 

船の荷物を不審に思い、調べようとした男、金雷(盧君)が登場。

 

アクションシーンは、意外に本格的で、

 

高所でのテーブルを使ったシーンなどもある。

 

中盤、教会が出てくるあたりから、イギリス商人(右がボスのトム)がアヘンを密輸していて、扎西は彼らのボディガードだと判明してくるが、そもそも扎西は悪そうに見えないし、何と言っても主人公なんだよね。

 

扎西の彼女らしき女性、翠花 (馬軍勤)。アヘン商人のボスに娼館から身請けされながら自由にならない状況のようだが、字幕がないと状況が把握できない。

 

アヘンの巣窟を暴こうとする金雷に協力するのが九曲道長(姜瑞林)。「師匠(ししょう)」と呼ぶので、これはすぐ分かった。

 

で、この師匠が結構強いんである。とはいえ、銃を持つ敵のグループには多勢に無勢。

 

この2人のピンチを救うのが、覆面の人物だ。

 

後半は、「悪」がアヘン商人だけに絞られ、主人公の扎西が捕らえられたり、

 

 

アヘンを積んで走行中のトラックでのアクションシーンなども加わる。

 

最後に主人公たちを救った覆面の人物が、アヘン商人のボスのトムの家政婦であり、しかも死んだと思われていた主人公の婚約者だったと判明する。

 

ほかの作品もまた追って紹介していきたい。