今日の映画は、「真昼の用心棒」(1966年、Tempo Di Massacro)である。邦題だけだとつまんないマカロニウエスタンにしか思えないけど、監督がルチオ・フルチならとりあえず期待して見るでしょ?

 

主人公である用心棒のトムにはフランコ・ネロ。故郷の友人から、村に帰ってきてくれという手紙を受け取ったトムだが、

 

生まれ故郷に戻ると、兄の牧場は人手に渡っていたどころか、スコット一家にすべてを奪われ、村の銀行も飲み屋などもすべて彼らが支配していたのである。すさんだ生活を送っている兄にジョージ・ヒルトン。

 

とりあえずマカロニの主役俳優が揃ったところで、悪徳の一家を倒す、という展開になる。

 

あまり悪そうに見えないスコットにはジュゼッペ・アドバッティ(右)、しかし、その息子(ニーノ・カステルヌオーヴォ)が変でキモい設定。

 

この息子に鞭で痛めつけられる主人公。中盤まではガンプレイはあまり見られず、

 

クライマックスもこんな感じ。せめて、マカロニウエスタンお約束の美人女優が出るかなと思いきや、

 

バーのマダムのリンダ・シニ(リン・シェイン)がちょっと顔を出す程度だ。ただ、敵だと思っていたスコットが主人公の実の父親だったり、飲んだくれていた兄が実は凄腕のガンマンだったり、主題歌が印象的でファンの間では結構有名だったり、ルチオ・フルチだから少し期待していたわりには、悪く言えばお約束のような展開だけど、ちゃんと楽しめるB級作品に仕上がっている。

 

 

 

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