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今日はちょっとマイナーな邦画です。和泉雅子主演の日活映画、「娘の季節」(1968年)。樋口弘美監督は、その後特撮ものの監督を経て日活ロマンポルノのプロデューサーとして活躍したようだ。



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新港バスの車掌や運転手などを描いた青春ものだ。ワンマンバスへの移行が進み始めた時代、私も子供の頃、バスの車掌さんが徐々にいなくなる時期を経験している。ただ、広島はバスに比べて市電のワンマン化は随分遅かったように思う。



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主演はみどり役の和泉雅子。



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相棒の運転士に杉良太郎。彼は、以前車掌をしていた康子が片腕を失う事故に関わり、康子に負い目を感じていた。



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女子寮の寮長をしている康子に芦川いづみ。



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みどりが同じ寮で暮らす車掌仲間に日色ともゑ、草間靖子、水垣洋子、(ここには映っていないけど)笹森みち子など。もう日活パールライン、グリーンラインの顔見せですな。



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みどりの兄に川地民夫。後に、骨肉腫に冒されたバーのマダム(平尾桂子)と心中してしまう。一方、日色ともゑは恋人の大学生の子を妊娠してしまう。



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その大学生の実家がこちら。相手の大学生が、



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中尾彬である。若いね。



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その父親に大滝秀治。これまた若い。



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みどりにプロポーズする同僚に藤竜也。こんな感じで、出番の少ない脇役たちがすごい面々なんである。作品自体は特筆すべきものは見当たらない青春ものだが、俳優の顔ぶれだけでつい見ちゃいます。



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右端は北林谷栄、左から2人目が下条正巳、このほか、アパートの大家に三崎千恵子など。




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もしかしたら、和泉雅子はこれが青春映画の最後の出演じゃないかな。というより、翌年には撮影所も手放す日活にとって、青春映画自体が末期を迎えていたわけである。車掌の活躍していたバスが時代とともにワンマン化していく虚しさは、つまるところ、車掌を演じた役者たち自身の虚しさでもあろう。役者もエピソードも盛り沢山で賑やかなのに、何となく寂しさを覚えるような映画である。




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