二匹の流れ星

前回に引き続き、ワンコイン(500円)で入手できるマカロニウエスタン作品、ロモロ・グェッリエリ監督の「二匹の流れ星」(1967年)を紹介したい。

原題は、小・中学校時代をイタリアで過ごした私が訳すと、「虐殺の1万ドル」という感じかな……って、イタリアは行ったこともないってバレバレか。

主演は殺し屋ジャンゴを演じたゲイリー・ハドソン。ファンなら「ゲイリー・ハドソンはジャンニ・ガルコじゃん」ってお分かりですね。「サルタナに逢ったらお前の死を祈れ」「サルタナがやって来る　虐殺の一匹狼」など、サルタナシリーズでお馴染みの俳優です。

メキシコ人のお尋ね者を演じた共演のクラウディオ・カマソは、結構印象的な顔立ちなんだけど、どこで見たか思い出せず、情報もない。この2人の友情と対決を描いた映画である。

フィデル・ゴンザレスは、地味な風貌なんだけど、主人公の助手のような重要な役割を演じる。「皆殺し無頼」にも出てました。

主人公と絡む女優はロレダナ・ヌシアック。どこかで見たな。でも思い出せない。この歳になると、悔しがってむきになって思い出したり調べたりせず、諦めるようになりました。

無法者のカマソにさらわれた牧場主の娘に、アドリアーナ・アンベシ。

ハチェット無頼でも印象的だったフェデリコ・ザンニが撮影を担当。音楽はノラ・オルランディ。

それまでの展開がまずまずだった分、クライマックスの対決シーンは盛り上がりに欠けたかな。いずれにせよ、こういうB級マカロニウエスタンが500円で字幕入りで見られるのはありがたいことだ。