自宅で仕事をするときは、音楽聴きながら原稿書いたりすることは可能だけど、TVを見ながらは無理。今日、隣の部屋の大相撲の中継を音だけ聞いてたら、気になって仕方なかった。今日の映画は相撲にまったく関係ない男たちの闘いを描いた、「マッケンナの黄金」です。
前回も取り上げたJ・リー・トンプソン監督の作品。1872年のアメリカ南西部。「黄金の眠る谷がある」という言い伝えにさまざまな男たちが欲望をむき出しに争う、西部劇というより冒険アクションだ。
保安官を演じたのはグレゴリー・ペック。ペック主演作品としては、演出のトンプソンと製作・脚本のカール・フォアマンは、先の「ナバロンの要塞」でも組んだ仲である。このときに音楽を担当したディミトリ・ティオムキンは、本作ではなんと製作に携わっていて、音楽自体は彼でなくクインシー・ジョーンズが担当している。
共演は、オマー・シャリフ。この映画は俳優陣も豪華で、
始まって30分くらい経つと、イーライ・ウォラックが登場し、黄金の谷に迎う一向に加わる。
さらに30分くらいして、テリー・サヴァラスが登場。みんな最初から一度に出ると、主役の影も薄くなるからね。
さらに、エドワード・G・ロビンソンのほか、キーナン・ウィン、リー・J・コッブ、アンソニー・クエイル、バージェス・メレディス、レイモンド・マッセイなど豪華な面々が次々と登場するが、あまりにも画面が豪華になりすぎるので、彼らは次々と命を落としていく……って、そういう理由で死ぬのか。
女優陣は、まず判事の娘インガ役にカミラ・スパーヴ。この画像じゃあんまりなので、
もう1枚、貼っておきます。
もう1人、主人公に付きまとい、インガとの関係に嫉妬し敵対するジュリー・ニューマーもいい。対照的な女性が2人登場したことで映画に花を添える形にもなった。ニューマーは刑事コロンボ
にも出てたけど、こっちのほうが断然いい。
映画は、今にも壊れそうな吊り橋や激流のいかだ下り、
そして、黄金の谷では、崖っぷちでの決闘、岩場の崩壊・落盤などの見せ場を用意する。ストーリー展開で見せるのでなく、冒険スペクタクル的な要素で楽しませようというシーンが目立つ。そこを楽しめるかどうかにかかっているような映画でもある。
- マッケンナの黄金 [DVD]/テリー・ザヴァラス,オマー・シャリフ,グレゴリー・ペック
- ¥1,980
- Amazon.co.jp
- ナバロンの要塞 コレクターズ・エディション [DVD]/グレゴリー・ペック,アンソニー・クイン
- ¥2,625
- Amazon.co.jp