マカロニウェスタン20作品がセットになったDVDを買ったので、今日はそこから、リー・ヴァン・クリーフ主演、ジョルジオ・ステガーニ監督の「風の無法者」(1967年)を紹介したい。と、その前に……。拙宅を訪れた人から、部屋にあるおびただしい量のDVDを見て「レンタルはしないんですか」と尋ねられることがあるが、基本的に本ブログは、TV放映した作品か購入したDVD作品を取り上げている。中古店で買う、廉価版を買う、香港から取り寄せるなどして工夫しているが、
さすがにマカロニウェスタンのDVDは高いので、こんなのにトライしてみた。20作品32時間超で836円台という怪しさ。字幕はないけど、2~3作品程度でもまともに見られれば十分元が取れる、と思って買ったら、普通の薄いDVDパッケージが届いた。20作品本当に入っているの?
中身はこんな感じで紙ケースに入ったDVDが5枚。全作品取り上げていく予定なので、読者の方は覚悟しておいてください。
というわけで、この「風の無法者」。鉱山の作業員に払う給料を運ぶ若者(アントニオ・サバト)から金を強奪するが、それがきっかけで友情が芽生える。
リー・ヴァン・クリーフと一緒に無法を働いている偽説教師(ライオネル・スタンダー、カサンドラ・クロスで車掌やってた人)と黒人(アル・フースマン、クレジットなし)のコンビがいい。彼ら3人は、鉱山の給料をうまく横取りしていたが、鉱山の銀の延べ棒を略奪しようとするバートン盗賊団から町を守ることになる。リー・ヴァン・クリーフに至っては保安官にまで任命されて正義に目覚めちゃう。
盗賊団のボスにはゴードン・ミッチェル。この面構えだけで存在価値十分。
彼の悪役顔には叶わないバッド・スペンサーは、今回は鉱山主の役。
町の有力者の娘にグラッツィエラ・グラナータ。グラマーなので、
リー・ヴァン・クリーフもついつい胸に目が行ってしまう。
教会で人質になった女子供たちと盗賊団襲撃のカットバックは興醒めだが、トロッコなどを使った盗賊団と町の住民たちの対決は、なかなか見ごたえがある。とにかく、無法者たちが主役というのがユニークでいい。ベテランのリズ・オルトラーニも、音楽でそれぞれのシーンを盛り上げている。
あと19作品見られると思うと、楽しみだけど、それを読まされる側はたまったもんじゃないな。
- Spaghetti Westerns [DVD] [Import]/出演者不明
- ¥828
- Amazon.co.jp
ほかにも、10作品あるいはそれ以上収録された廉価DVDがあって、迷いました。
- Spaghetti Western Collection [DVD] [Import]/出演者不明
- ¥1,492
- Amazon.co.jp
- Fistful of Bullets: Spaghetti Western Collectio.../出演者不明
- ¥828
- Amazon.co.jp
- 10000 More Ways to Die-Spaghetti Western Film C.../出演者不明
- ¥828
- Amazon.co.jp