昨夜は知り合いの送別会に参加し、計14人の仲間で楽しいひとときを過ごしていたが、米国のクライアントがニュースを発表する予定なので中座させてもらった。帰宅後、23時頃まで日本の担当者とやりとりして、ニュース配信の準備を済ませて就寝。今朝起きて、「さあ配信」と思ったら、米国が発表を1日延期してました。ガッカリ。


以前は、徹夜で待機して準備したものだが、入院・手術を機に、23時就寝を義務付けている。こんな仕事だから、もちろん守れないときもあるんだけど、翌日が休みでも、「あ、まずい。もう寝なきゃ」と思ってしまうほどになった。酒量や塩分摂取量をはじめ、以前では考えられなかったさまざまな制約を課しているんだけど、一度ルールを決めて習慣化していけば、意志の弱い人間でも何となくそれに従わないと落ち着かない気になるものである。


そういえば、昨日の集まりで、「最近オ○パイネタが多いね」と言われ、私のブログを見ていない女性陣から「えっ?」という眼で見られました(泣)。


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さて、今日の映画は、アンジラ・マオの「破戒」を演出した鄭昌和(チェン・チャンホー)監督作品、「黄飛鴻少林拳」(1974年)である。70年代の香港映画を見るのももう習慣のようになっちゃったなあ。この作品、日本では劇場未公開だが、TVで「スカイホーク鷹拳」という邦題で放映されたようである。レイモンド・チョウ製作の70年代のゴールデンハーベスト映画、ということで、ブルース・リー映画を見た人ならお馴染みの俳優が続々と登場してくる。


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清朝末期に実在した洪家拳の達人、黄飛鴻。ジャッキー・チェンなどいろんな人が演じているが、この映画で彼を演じるのは、關徳興(クワン・ダッヒン、左)だ。もう亡くなっているが、このときですでに69歳。


例によって日本語字幕がないのだが、黄飛鴻が誕生日を祝ってくれるという友人宅を訪ねてタイに出向く。そこで、トラブルに見舞われ、敵と戦うというストーリーである。弟子として、お馴染みの洪金寶(サモ・ハン・キンポー)が同行するが、まだ初々しく、表情もあどけない感じである。


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道中、彼らは、1人の青年が、抜けた一門の師匠たちに「裏切り者だ」と追われ、やられていたところを助ける。この青年を演じたのが、今回の準主役の黄家達(カーター・ウォン)だ。


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黄飛鴻がタイで滞在する友人(司馬華龍)の娘に苗可秀(ノラ・ミャオ)。この時代の他の女優とはちょっと雰囲気が異なる、清楚なイメージが売り。化粧の厚い他の女優とのツーショットなどは、違和感すら覚えるほど。


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この一家を目の敵にする一派のボスに趙雄(チャオ・シュン)が扮する。その取り巻きに金琪珠など。タイの労働者たちが登場する雰囲気は、何となくドラゴン危機一発に似ている。音楽も同じジョセフ・クーだ。


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サモ・ハンの姉、陳菁(リリー・チェン)はレストランを経営しているが、旦那の李昆(リー・クン)が上の一派が経営する賭場に借金を作り、店を取られそうになる。


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一派は、冒頭で黄家達をやっつけた師匠、黄仁植(ウォン・インシク)を用心棒に雇い、店の乗っ取りを阻止しようとするサモ・ハンや家族たちは次々と殺されていく。


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見知らぬ土地で波風を立てないよう、一切拳を振るわなかった黄飛鴻だが、弟子や友人まで殺されて、ついに怒りを爆発させる。ただ、69歳ということもあって、テコンドーの達人である黄仁植に勝るスピーディなアクションは無理でもあり、ここは黄家達とのコンビで2対2の戦いとならざるを得ない。やや稚拙なセットで繰り広げられるアクションは、あまり迫力がなくて、ラストの盛り上がりはいま一つというところだ。どちらかというと、俳優の顔ぶれを見る映画という感じかなぁ。


昔の香港カンフーものなどには興味がない向きには退屈この上ない映画なんだろうけど、内容がどうであれ、70年代のこの手の映画には、個人的に癒されます。なぜなのかはいまだに分かりません。えっ、習慣になっているからだって?