「腹筋鍛えてるけど下っ腹なかなか凹まないんです」

という話をよく聞きます。


一般的な腹筋運動では主に腹筋上部が刺激されるので、下腹部を鍛えるにはレッグレイズやリバースクランチ等で骨盤を巻き上げるような運動をした方がよいとされてます。



確かに腹筋を鍛えるという意味ではそれも間違いではないのですが、下腹部の引き締めという事を考えると実はそれだけでは不十分な点もあります。

人間の下腹部には、おへその下5~10cm付近(個人差あり)に弓状線というスリットがあります。

腹直筋は肋骨下部から骨盤前面(恥骨)まで繋がっていますが、途中からこの弓状線を通ってお腹の中に潜り込むような形状をしているのです。

このため腹筋の階層構造としては、上部では腹横筋が一番奥になっているのに対して、下部ではこの順序が入れ替わり腹直筋の上に腹横筋や腹斜筋の腱鞘が覆い被さるようになっています。

せっかく腹直筋を鍛えても、その下部は体の奥の方に隠れてしまっているので上部に比べるとあまり目立たないのです。

更に下腹部は元々脂肪の付きやすい部位なので、なかなか引き締まったようには見えません。

下腹部の引き締めを目指すには単に腹直筋下部を鍛えるだけでなく、腹斜筋や腹横筋も鍛える必要があります。

もちろん普通の腹筋運動でも腹直筋だけでなく腹斜筋や腹横筋も補助的に使われていますが、やはり効率を重視するなら腹斜筋や腹横筋も重点的に鍛えた方が引き締め効果は高いと思います。

次回この腹斜筋の鍛え方を紹介したいのですが、少し説明が面倒臭いので今回のように他の人のYouTube動画を貼り付けるだけになりそうです。

まあ最終的には余分な皮下脂肪を落とすために、食生活の見直しも必要になったりするんですけどね……。