レッグエクステンションは脚の前面の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるマシンで、動きが単純なので初心者にも扱いやすいと思います。

レッグエクステンション 


無理に重い重量を挙げようとしたり回数をこなそうとすると体をのけ反らせてお尻を浮かせた姿勢で膝を伸ばす人も多いのですが、腰への負担が大きくなるのであまりお薦め出来ません。


ただこれ必ずしもNGという事でもなくて、お尻が浮いてしまう理由というのもあるんですね。


大腿四頭筋は大腿直筋・中間広筋・内側広筋・外側広筋の4つに分かれていますが、一番長い大腿直筋は股関節を跨ぐ多関節筋で膝を伸ばすだけでなく股関節を曲げる動きにも関与しています。



このためシートに深く座った『正しい姿勢』では既に大腿直筋が縮んだ状態になっていて、そこから大きな力を発揮するのは難しいという点があるのです。

至適筋節長 


レッグエクステンションは大腿四頭筋を鍛えると言われてますが、実際には大腿直筋を除く残り3つの筋群を主に鍛えるマシンと言った方が良いかもしれません。


ウェイトが挙がらなくなった時でもお尻を浮かせると股関節の角度が広がり大腿直筋の可動域に余裕が出来るので、大腿四頭筋の4つの筋群全てを動員する事が出来て強い力が発揮されます。


なので

「自分は大腿直筋を鍛えるために敢えてお尻を浮かせてレッグエクステンションをやっている」

という人には、それNGだから止めろと一概には言えないんですね。


怪我のリスクも含めて『分かって』やっているんなら、他人があれこれ言う事でもないのかも?


まあ大抵の場合は敢えてやっているというよりは単に筋力不足が原因だとは思いますけどね……。