カンヌ映画祭で賞をとったと知り、
早速、「怪物」を見ました。
この映画の内容を知りたくない人は読まないでね
予備知識を全く入れずに見始めました。
何が怪物?誰が怪物?
そう思いながら、映画の中に引き込まれていきます。
シングルマザー、いじめられっ子、先生、校長、
誰もが怪物を心の中に飼っているようです。
それぞれが自分の都合の良いように、
物事を捉え、有利に解釈する。
まるで、正義であるかのように。
途中で、気がつきました。
私の中にも怪物がいる事を。
そんな、
危うい心を一本の映画にした是枝監督に、
カンヌは賞を下さったのかと思います。
音楽は残念ながら坂本龍一氏の遺作になりました。
多くの日本の問題を含んでいて、
見た人が少しでも怪物を手放して、
より良い日本になっていく事を願います。