映画★コーダあいのうた | ジミニークリケットの散歩道

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好きに楽しく暮らすシニア女性です。
ミニマリストに憧れつつ、惹かれる物、魅力的な場所も多く、シニア世代になっても、落ち着けずに あっちへふらふら、こっちへフラフラ。人生って面白すぎます。

「コーダあいのうた」を見ました。


この映画の内容を知りたくない人は読まないでね




随分前から上映してるのは知ってました。

タイトルの「あいのうた」が気に入らずスルー。


アカデミー賞受賞したので、

おっ!見るべき作品だったかも。

先入観で避けるのは良くないかも。

感動しちゃうかも。


とか、考えだしたら見ずには居られなくなり、

結果、予約して観ました〜。


でね〜。びっくりしたね〜。

だって1ヶ月前にamazon prime videoで、

「エール」と言うフランス映画を観たんです。

心が温かくなる良い映画でした。


そして「コーダあいのうた」を見ると…

あれ?これ知ってる。

これ観た?でもキャストが違う…

……。。ってことは!

リメイクじゃん!


もー感動するつもりでハンカチも用意して、

心して席に座ったら まさかのリメイク映画。

ストーリーは90%同じ…。

「エール」は7年前の作品なので多少の古さは

ありますが。


気を取り直して、映像を楽しむことに、

気持ちを切り替えて、アカデミー賞受賞作品は、

どこの所が、受賞ポイントなのか思案しながら。


受賞は作品賞、助演男優賞、脚色賞。


前作「エール」では擦りもしなかった作品賞。

え?ストーリー同じなのに作品賞って?

どこがどう改善されたのかなー

ど素人の私が感じたのは、大雑把に言うと

「エール」は、夢を叶える主人公に重きを置き

「CODA」はサポートする家族に重きを置いた

と、思いました。


「CODA」は

「Child of Deaf Adults」の略語。

ろうあの親を持つ子供 です。

私が聾唖者の親だったらどうするだろうと、

何度も映画を観ながら考えました。


娘が居なくなると、親が不便になり、

娘が旅立つと、自分が寂しくなる。

娘の意思を素直に喜んであげられない親の苦しさがテーマです。


これは少数派、多数派に関わらず、

親なら思い当たるところがあるはずです」。


そこが、作品賞に繋がったのかもしれませんね。




助演男優賞は納得!

むしろ彼が演じたからこの映画が

より一層 素晴らしくなったと思います。


トライコッツアー(ハリウッドの聾唖の俳優)は

お父さん役を演じました。


「ドライブマイカー」でも聾唖者の俳優が

出演してました。

手話による俳優が注目を浴びてるのですね。

今まであった少数派に対する垣根が

始まりに注目され、

段々と注目されなくなり、

垣根が取っ払われて、普通になっていく

流れですので、

少数派と多数派の境がなくなる、

大きな一歩進だと思います。

そんな事が大きな一歩ってのも残念ですが、

前に進む為には通らなくてはならないですね。


助演男優賞スピーチで指をひらひらさせていました。

映画のラストでも 指をひらひら。


どんな意味を表した手話なのかなー?

「I LOVE YOU FOREVER」

の指サインらしいです。

授賞式会場は手のひらをひらひらとさせる手話で包まれたようで、その場にいたかった〜と、

思いました。



脚色賞は 脚色を変えて良くなったと
感じた審査員が賞を贈ったのですね。
ハリウッドリメイクは予算も豊富にあるし、
画面も美しいし。納得です。

ジョークが各所に散りばめられてて、
さすが happyなお笑いが大好きなハリウッドリメイクだけあります。

内容を言うのは控えますが、
両親の下半身の病気。
友人が来た時の両親との会話。

脚色賞がこの部分の脚色により受賞しただけではありませんが、
重くしようとすれば幾らでも重い映画に
脚色出来ますが、重い内容を
笑い飛ばしてhappyにしてしまうマジックが
脚色賞なのかなー?と、思います。



ストーリーは、

自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、漁業を家族で営む聾唖の両親と兄。

唯一、妹の高校生ルビーだけが耳が聞こえ、

幼い頃から“通訳”として、家族を支えています。


憧れの人が入ったコーラス部に入部したところ、

顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、

名門音楽大学を勧めます。

しかし、聾唖の家族はルビーの歌の才能を

理解出来ず、大学に進学させる費用もなく、

通訳としてルビーが暮らしを支えているので、今後の生活の不安もあり、賛成出来ません。


ルビーは夢を叶える事を諦めるのか、

夢を叶えるのか。


もちろん、ハッピーエンド。

良かった良かった。となります。


私は正直言って 思った通りの良い映画のレベルを越えるに至りませんでした。


エールを観ずに、この映画を観たかったな。


これから見る予定の方は、

是非、今作を先に見てくださいね。

ハートウォーミングな素敵な映画ですので、

おすすめします。