1月4日、早朝7:00に伏見稲荷大社へ。
伏見稲荷大社は国内第4位(明治神宮・成田山新勝寺・川崎大師に次ぐ)、近畿では最も多い初詣客を集めます。
参拝客は三が日で270万人といいますので、京都府の総人口263万人を超えますね。
式内社のうち最も社格の高い二十二社のひとつで、その中でも最も高い上七社に列せられる旧官幣大社。
日本三大稲荷(愛知県:豊川稲荷・島根県:太鼓谷稲荷)のひとつ。
主祭神は宇迦之御魂大神で、応仁の乱後に再建された本殿が重要文化財に指定されています。
宇迦之御魂大神は「お稲荷さん」としてあまりに有名ですが、実体のよくわからない神様。
古来より農耕神・商工業神として崇め奉られていますね。
古事記では宇迦之御魂大神は素戔嗚命と神大市比売の間に生まれたとされています。
神大市比売は櫛名田姫命に次ぐ素戔嗚命の第2夫人で、大山祇神の子。
大山祇神は伊弉諾尊と伊弉冉尊の子で、櫛名田姫命の父母足名椎命・手名椎命は大山祇神の子を名乗っています。
素戔嗚命も伊弉諾尊と伊弉冉尊の子ですので、神大市比売は伯父と結婚したことになります。
宇迦之御魂大神は伊弉諾尊と伊弉冉尊の孫であり、ひ孫でもあるということになりますね。
日本書紀では伊弉諾尊と伊弉冉尊の子となっているのでだんだんわけがわからなくなってきました。笑
ちなみに男神とも女神ともわからないそうですが、伏見稲荷では女神となっています。
場所ですが、JR稲荷駅下車徒歩すぐ、京阪伏見稲荷駅下車徒歩5分。
JR稲荷駅は京都駅から奈良線で2駅目、乗車5分と至近距離になります。
伏見稲荷といえば京阪のイメージが強いのですが、JRの方が断然便利ですな。
門前や近隣に駐車場はありますが、初詣期間中は大変な混雑になりますので車で参拝しない方が賢明です。
さてさて、まだ早朝とあって人出も少ない伏見稲荷、未だ露店も準備中。
あ、ちょうど開いたトルコのお肉料理ケバブのお店。バカでかいお肉が激しく気になりますな。
伏見稲荷でお肉といえば鶉と雀の串焼きですが、このケバブも美味しそう♪
特に雑踏もなくスムーズに本殿へ参拝できました。
本殿や拝殿あたりは美人の巫女さん以外に特に興味もなく...笑
さらに奥へと進んでいきます。
伏見稲荷大社といえばやはりこちら、千本鳥居。
背後の稲荷山自体も神域となる伏見稲荷境内には鳥居が1万本以上。
なかでもここ千本鳥居は有名ですね。
まだ朝早くなので誰もいないJR東海のポスターみたいな瞬間を撮ることに成功♪
伏見稲荷はここ千本鳥居から先、稲荷山山頂の一の峰上社までの方が面白いのです。
稲荷山麓から山頂に至る参道沿いには御神蹟という七つの境内社が点在しています。
一般にはお山巡りというのですが、これが面白い。
御神蹟以外にもあちこちに「お塚」という小さな祠が点在しています。
それぞれのお塚にお狐さん・鳥居があって山内全体では1万基以上といいます。
鳥居はすべて奉納されたもので、下世話な話ですが、初穂料は175,000円~1,302,000円。
金額は奉納場所によって更に変動するそうですが、金次第は地獄の沙汰だけではないみたい...ゴホゴホ。
大半が企業さんの奉納で、特に大阪と愛知が目立ちますね。やっぱりがめつ...もといご商売熱心なとこですな。爆
さらに持ち帰りも可能な奉納鳥居なら2,500円からとお手頃で、御神蹟の茶店でも購入可能。
鳥居が持ち帰り可能で茶店で買えると知ったときには愕然としましたけど。爆
奉納鳥居まで合わせると山内にはおびただしい数の鳥居。
私的にはお塚ひとつひとつから神がかり的なpowerを感じますな。
神仏習合の名残か、お塚に向かって般若心経や念仏を唱える人もいます。
山内の一角ですが、これだけ鳥居やお狐さん集まるとちょっと怖いくらい。
まぁ見方によっては非常にキッチュな世界でもあります。
お山巡りの最終チェックポイント四の辻にやって来ました。
山頂からはほとんど見えない京の町ですが、ここ四の辻からは一望にできます。
お山巡りはここ四の辻を起点に右回り・左回りのループを描きます。
あとで知りましたが左回りの方が坂道、石段ともに上りが長くきついんだとか。
だらだら上る上り坂に、延々と続く石段....もうこんな石段下にたどり着いただけでため息がでますな。
息も切れそうですが、オヤジは膝がガクガクで。
山頂にある一の峰上社に到着....特に息切れと膝の痛み以外は感慨もなく。
だって山頂なのに景色が見えないんですよ。
景色が見たいなら四の辻で引き返しましょう。笑
信仰心の厚い方は是非一の峰上社まで!!
約2時間がかりで山頂までゆっくり往復しましたが、下界ではすでに参拝客でごった返してます。
早々に退散!
混雑でケバブも鶉も雀もすっかり人だかりで...orz