維新前夜の京をゆく / 新選組壬生屯所址@京都市中京区 |   + Mother Lake +

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 お盆休み、本当は実家へ里帰りのはずでしたが、嫁が退院間もないので取りやめに。
 この日は息子の夏休みの宿題につきあって京都へお出かけです。
 なんでも歴史上の人物4人について調べると言うものですが...人選があまりにもマニアックで。笑

 (↑上の写真は息子。)


 その人選と言うのが、藤堂平助、山南敬助、田中新兵衛...あと1人は検討中。
 さすがの歴史好きの私でもちょっとピンときませんが、これはいったい???

 田中新兵衛は薩摩藩士で、土佐の岡田以三らと並ぶ幕末4大人斬りの1人...あの、私は岡田以三しか知りませんが。


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 藤堂平助と山南敬助はいずれも新撰組隊士で、藤堂平助は八番隊組長、のちの御陵衛士。
 山南敬助は内務を取り仕切る総長、いずれも内部抗争により殺害または切腹させられた人物です。
 新撰組ファンにはなじみのある名前だと思いますが、私にはマニアックすぎ...ゴホゴホ。
 息子は龍馬伝はみてませんのでたぶんアニメかコミックの影響なのでしょう。


 休日の京都市内中心部、しかもこのくそ暑いのに...あまり気がすすみませんが息子の宿題のため、仕方ありませんな。
 まずは入門編ということで壬生の新撰組屯所址へ出かけてみました。(実は私もはじめて。)


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 四条大宮あたりのコインパークに車を停めてランチへ。

 息子が未だ行ったことないというのでCoco壱でランチです。笑

 私はビーフカツカレー4辛/400g、息子はチキンカツカレー普通/300g。

 くそ暑いのに4辛食べたので余計に汗が吹き出してきました。(←どうだっていい。しかも写真なし。爆)


 気温33℃とたいしたことないのですが、今にも降りだしそうな曇り空でおそろしく湿度が高いですな。
 四条の一筋南、綾小路の細い路地を抜けて壬生寺方面へ向かいます。
 この界隈の綾小路通りは、格子戸のある古い建物が建ち並ぶなかなか風情のある町並みですな。

 50mほど北を走り抜ける嵐電も情緒が....なんで今日に限ってピンク色の電車なのだ!!


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 途中、壬生川通綾小路西入るの光縁寺の境内には山南敬助の墓所があります。
 新撰組を脱退・逃走して東海道大津宿で沖田総司に捕らえられた、山南敬助は新撰組の掟に則って切腹。
 光縁寺の墓所は見学でなく、墓参ということであれば立ち入りが許されているようですが...お墓参りには興味がないと。笑
 息子よ、ほんとに山南敬助好きなのか??


 一方、藤堂平助は伊東甲子太郎らとともに新撰組を脱退、天皇陵を守る御陵衛士となり高台寺党を結成します。

 幕府方の京都守護職会津藩預かりの新撰組において、御陵衛士という勤皇派に転じることが許されるはずもなし。
 脱退を許さない鉄の掟により、伊東は暗殺、遺体を引き取りに来た藤堂平助らも七条油小路で暗殺。


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 藤堂平助の墓所は東山の泉涌寺塔頭の戒光寺にあって、こちらも墓参ということであれば予め申し込みの上立ち入りできるようです。

 もとは山南敬助らと同じく光縁寺にあった墓所が御陵衛士縁の泉桶寺塔頭に移されたのだそうです。

 しかし、新撰組というのは池田屋騒動と鳥羽・伏見の戦い以外では内部抗争と粛清の嵐ばかりのような気もしますね。
 泉涌寺裏手には御陵衛士の護っていた孝明天皇の後月輪東山陵もあって幕末維新との縁も深いところです。
 七条油小路も泉涌寺も、あまりに暑いので後日出かけることにしましたけど。


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 さてさて、こちらは坊城通綾小路南東角にある旧前川荘司邸。
 江戸からの上京当時浪士組と呼ばれていた新撰組が屯所としていたのがこちらです。
 現在は田野製袋工業所といい、お屋敷は当家の住居として使用されていますので内部は公開されていません。


 監禁・拷問の行われた土蔵や、山南敬助が自害した部屋は当時のままに残っているそうです。
 ほぼ当時のままの長屋門と、勝手口として使われていた玄関土間が新撰組関連商品の販売スペースとして公開されています。


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 綾小路から坊城通を下がってすぐの西側、現在は京都鶴屋 鶴壽庵という和菓子屋さんになっている八木源之丞邸、こちらも屯所址です。

 正面の長屋門とお屋敷は当時のまま残っていて、入館料1,000円に薄茶と和菓子つきで一部が公開されています。
 1,000円ってちょっと高いけど...薄茶と和菓子はいいのですけど...ま、中高生は薄茶と和菓子なしで入れるそうなので...


 残念ながら内部の撮影は禁止ですが、八木邸での新撰組の様子などについて説明を聞くことができます。
 その説明を聞く部屋というのが...初代局長芹沢鴨が近藤勇や土方歳三によって粛清された部屋。
 薄暗くて扇風機だけがまわる15畳ほどの室内で汗を拭きながら説明に耳を傾けます。
 ちょうど私が座っているあたりが芹沢鴨が寝ていた場所あたり...ちょ、ちょっとまて!汗


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 神道無念流免許皆伝の芹沢鴨は襲撃を察知して隣室へ逃走。一緒に寝ていた平山五郎やなじみの芸妓らはここで斬殺。

 芹沢も隣室の縁先の文机に蹴躓いて、そこで切られました。その文机と鴨居の刀傷が現存しております。


 幕末というのはいろんな剣術の流派と免許皆伝だらけですな。

 坂本龍馬の北辰一刀流・近藤勇の天然理心流・武智瑞山の鏡心明智流などなど。

 息子からすると知ってる話ばかりだったそうで...新撰組に興味のなかった私には"新鮮"でしたけどね~。ゴホゴホ。

 またこの組み合わせを暗記しだすととまりませんな。笑


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 最後は有名な壬生寺。壬生狂言で有名ですが、実際にここに屯所があったわけではないようです。

 新選組=壬生寺というイメージが強いのですが、ここは剣術や砲術の訓練が行われたところ。

 屯所は先の旧前川邸、八木邸などのほか、後に西本願寺集会所、現在のリーガロイヤルホテル京都付近にあった不動村屯所があります。


 いわゆる「お西さん」境内に強引に屯所を置いたことが、山南敬助脱退のきっかけとも言われます。

 境内には近藤勇像や粛清された芹沢鴨らの墓、沖田総司や土方歳三の供養碑などがあるそうですが...見逃してました。笑

 あくまでも息子の興味の対象は藤堂平助・山南敬助...しかし、これは見とかなあかんやろ。

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 雨も降り出してきて駆け足で壬生界隈を歩きましたが...宿題ができた息子の興味はどこへやら。←おぃ。

 代わりに私の方が俄然維新前夜の京の街に興味が湧いてきました。

 はい、お気づきの通りブログテーマまで。爆 しばらくは時間があれば幕末の京の街を探索したいと思います。


 ちょっと気になったのですが...一筋東の壬生側通綾小路のかどにあるCAFE SANNAMIJIさん。

 SANNAMI=山南??なんでしょうか??非常に気になります。

 大河ドラマ「新選組!」では堺雅人さんが山南を演じてたので、きっと嫁はついてくるでしょう。笑←ドラマ大好き。

 「新選組!」でもっとも反響があったのが山南敬助の切腹シーンだそうで、堺さんの出世作でもありますね。

 これをきっかけに山南忌が壬生界隈で行われるようになったそうです。


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 新選組の旗 新選組屯所 旧前川荘司邸(田野製袋工業所)


  京都市中京区壬生賀陽御所町49
 
  営業日:土・日・祝日  URL2 http://kyu-maekawatei.com

 
 新選組の旗 新選組屯所 八木邸(京都鶴屋 鶴壽庵)

  URL2 http://www.kyototsuruya.co.jp/
  
  京都市中京区坊城通綾小路下る梛ノ宮町24

 
 新選組の旗 壬生寺

  京都市京都市中京区坊城通綾小路下る梛ノ宮町31

 
  Old Mini 名神高速 京都南ICから25分(駐車場は周辺にコインパーキング多数)
  阪急6300系 阪急京都線 四条大宮駅下車 徒歩8分
  叡電デオ600 京福嵐山線 四条大宮駅下車 徒歩8分
  京都市交バス 京都市バス 壬生寺道下車 徒歩3分