赤レンガ倉庫群・海軍ゆかりの港めぐり遊覧船@京都府舞鶴市 |   + Mother Lake +

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 天橋立の宮津市から国道を30分あまりで京都府北部の中心都市舞鶴市へ。
 舞鶴市は旧舞鶴市と旧東舞鶴市が合併してできた街で、今でも西舞鶴(旧舞鶴市)・東舞鶴(旧東舞鶴市)と呼ばれます。
 五老岳によって地勢的にも東西に隔てられ、西舞鶴が城下町、東舞鶴が軍港・軍需産業の街であることなど性格も異なっていますな。

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 城下町としての舞鶴は戦国時代に一色氏が滅び、織田信長配下の細川幽斎(藤孝)の所領となった頃がその始まり。
 田辺城の通称舞鶴城(ぶがくじょう)、これが現在の舞鶴の名前の発祥とされてます。
 城郭の遺構としては石垣の一部が残るのみで、二層櫓や大手門などが復元されていますが... はい、お城的には興味なし。爆

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 西舞鶴から国道27号で五老岳の麓を越えて東舞鶴へ。
 東郷平八郎を長官とする海軍鎮守府が置かれて以来、ここ東舞鶴は軍事都市として発展してきました。
 市内に残る赤レンガ倉庫や海上自衛隊舞鶴基地などがあって、海軍全盛の頃を偲ばせます。
 ちなみに、JR東舞鶴駅付近の商業・住宅地は海軍鎮守府が置かれてから京都と同様碁盤の目状に開発されました。

 南北の通り名は北から富士・大門・八島・敷島・朝日・初瀬・三笠となっていますが、これは軍艦の名前。
 しかも、大門以外は建造順になっているといいますので...ま、マニアック!!ゴホゴホ。
 東西は京都と同じ~条が使われます。交差点名は「大門三条」というふうになります。

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 こちらは赤レンガ倉庫群、舞鶴を代表する景観ですな。
 一番最初の写真...他人様のバイクですが、ボディのブルーと赤レンガのコントラストがめっちゃきれいで思わずパチリ。笑
 
 赤レンガ倉庫群は海上自衛隊舞鶴総監部や舞鶴市役所のある東舞鶴北吸地区に12棟現存。
 明治期の9棟、大正期の3棟のうち8棟が重要文化財。 4棟が赤レンガ記念館・舞鶴市政記念館などとして一般に公開されています。
 武器弾薬庫・水雷庫・被服庫などとして利用されていました。
 残り8棟のうちの4棟は現在も海上自衛隊舞鶴補給所の倉庫として使用されています。

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 こちらは内部が一般公開されている旧舞鶴海軍兵器廠弾丸庫並小銃庫。
 現在は「まいづる智恵蔵」として舞鶴の文化財の常設展示・ギャラリー・お土産品販売などに利用されています。
 倉庫自体は現存ですが、窓枠や床などは当時のままに忠実に復元されています。

 このアーチ型の窓枠は、桟に花崗岩がはめ込まれ、窓自体は上下が別々に稼動します。
 アーチ窓越しの赤レンガ倉庫、なかなかいい風情ですな。

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最近よく見かける海軍カレー、もちろん舞鶴にもありますよ。
 しかし、舞鶴でいちばん有名なのは、ここが発祥の地とされる肉じゃが。
 初代鎮守府長官、東郷元帥がビーフシチューを和風にして作らせたものだとか。

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 こちらはDB-10ディーゼル機関車。
 門司港レトロ地区では観光列車として同型機関車が現在も運行しているそうです。
 戦前から昭和50年ごろまで生産されていた古い形式のもののようですな。
 しかし、昭和50年か...小学1年生か。あまり古くないな...なんて考えたらもうオヤジの仲間入り。笑
 かつては北吸の岸壁からこの倉庫内まで線路が引きこまれていて、艦船までの物資輸送に使われていました。
 
 一段低くなった路盤まで下りてパチリ。
 10-20㎜と超広角でも、F3.5通しのこのレンズは、照明を落とした館内でもまったく手ブレなしに撮れます。
 ただ、被写体の方が動く被写体ブレ、これはどうしようもありませんな。
 被写体ブレのおかげで思いがけずスピード感が...ただし全速でバックしてるように見えますな。爆

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館内ではこどもの日にちなんで鉄道のジオラマが展示中。
 おお、なつかしい国鉄キハ181系気動車、山陰の特急はこの車両なしには語れません...ゴホゴホ。

  
 ■舞鶴赤レンガ倉庫群

 京都府舞鶴市字浜2011番地

 113系(西日本色) JR舞鶴線 東舞鶴駅下車 徒歩15分
 Old Mini 舞鶴若狭自動車道 舞鶴東ICから15分

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 海軍ゆかりの港めぐり、遊覧船で舞鶴湾めぐりです。
 赤レンガ倉庫群のすぐ裏手、市役所前の船着場から出航します。
 所要時間は約30分、かなり古くて小さな船ですが1,000円とはリーズナブルですな。

 船着場の目の前に係留されているのは、うわじま型掃海艇「MSC-675 まえじま」、全長は58m・基準排水量490t。
 こんな風景があたり前に見られるのは近畿ではまずここ舞鶴だけ。
 横須賀や佐世保、呉なども同様だと思いますが日本海側では舞鶴だけですね。
 メカ好きでカメラ好きなオヤジにはたまりません。

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 掃海艇は木造なので、船体に木のつなぎ目が見えますのですぐにわかります。
 艦体に磁力を帯びた通常の鉄製の艦艇の場合、磁性機雷が敷設されていた場合あっという間に触雷する危険があります。

 なので、掃海艇は旧海軍以来ケヤキやベイマツなどの高級木材を使用して、船大工によって造られていました。
 ただし、現在建造中の最新鋭の掃海艇はガラス繊維で強化されたG-FRP艇になるのだそうです。
 木材価格の高騰、人材難、耐久性などの諸問題をクリアできなくなったためだということです。別に軍事マニアではありませんよ...ゴホゴホ。

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 海上自衛隊舞鶴教育隊の訓練施設を横目に見ながらすすむと、舞鶴クレインブリッジが見えてきます。
 さすがにかなりの距離がありますので下までは行きませんが...
 過去記事の写真を見ると、クレインブリッジももう一度広角で撮ってみたい風景ですな。
 
 初日の出 entry : 夕陽に浮かぶ斜張橋 / 舞鶴クレインブリッジ@京都府舞鶴市

 抜けるような青空に群青色の海、大浦半島の緑とリアス式海岸、すばらしい☆
 戦後の大陸からの引揚港になった平桟橋は、クレインブリッジの右下あたりになります。
 
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 ユニバーサル造船舞鶴事業所。旧舞鶴海軍工廠を前身とする日本海側最大級の造船所です。
 自衛隊の艦船の建造、ドックからパナマックスサイズの商船の建造が行われています。
 パナマックスサイズというのは、パナマ運河を航行できる最大サイズのことで、全長294m・全幅32.3m・喫水12m以下の船舶。

 しかし、これはどうなんでしょうか??巨大オイルタンカー。
 喫水線から下がめっちゃ深くなっていますね。とても12m以下には見えません...でかいですな。
巨大クレーンや巨大ドックそしてこの巨大タンカー...もうたまりませんな。
 最近では、昨年新しく南極観測船として就航した「しらせ」も、ここユニバーサル造船舞鶴事業所で建造されています。

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 そしてこちら、DDG-175 ミサイル護衛艦「みょうこう」、 こんごう型イージス艦の3番艦で1996年に就役しました。
 あとで紹介する「あたご」とともに舞鶴に配備された主力護衛艦となっています。
 あたごとともに、イージス艦の実物を目にしたのはこれがはじめてですが、メカ好きオヤジは心臓ドキドキです。笑

 舞鶴港の自衛隊艦艇は当然のことながらこのあとゆっくり...ゴホゴホ。

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 約30分かけての舞鶴湾めぐり、下船後は陽が西に傾いてまいりました。
 舞鶴赤倉庫群ともすぐ近くですし、一緒に観光するといいと思います。
 遊覧船は予約が必要と書いてあるところもありましたが、私は予約なしで乗れました。念のため確認を。

 今回はご紹介していませんが、五老岳スカイタワーからの舞鶴湾の眺めは近畿100景第1位にも選ばれています。
 では、海上自衛隊舞鶴総監部・北吸岸壁をじっくり。笑
 


 ■海軍ゆかりの港めぐり

 東舞鶴港三条桟橋(舞鶴市役所すぐ)

 113系(西日本色) JR舞鶴線 東舞鶴駅下車 徒歩15分
 Old Mini 舞鶴若狭自動車道 舞鶴東ICから15分

 tel.0773-77-0344