D40+AF-S Zoom NIKKOR ED 18-55㎜ F3.5-5.6Ⅱ
あをによし奈良の都は咲く花の 匂うがごとく今盛りなり
奈良は今年遷都1300年を迎えます。
はるかローマから続くシルクロードの終点とも言われる平城京は、上の歌のごとく繁栄を謳歌しておりました。
「あをによし」は「青丹良し」で、薬師寺の金堂や西塔に見られるような窓枠の緑がかった「青」。
「丹」は朱塗りの柱のこととも言われる「奈良(寧楽)」にかかる枕詞。
気位の高い京都人でも奈良には一定の尊敬の念を持っているようです。
ただ、そこは遠まわしにな嫌味を言わせたら世界一の京都人のこと、心底そう思ってるかは...ゴホゴホ。
京都人は古の都といえば奈良のことを指し...東京は都と認めずお江戸といいます。
ちなみに、同じ京都府の長岡京市ですら長岡でとめます。爆
平成の大合併のドサクサ紛れに京を冠した市町(京田辺・京丹後・京丹波など)が増えたのを実は苦々しく思ってるはず。
あ、かなりの数の京都人は今でも都は京都だと...そして三代以上続かなければ京都人と認めず。
帝は140年ほど一時的にお江戸に下向あそばしているのです。
さてさて、奈良公園を通り抜けて県庁前を東大寺に向けて歩きます。
時刻は10:00前、さすが3連休の最終日ともあってすごい人出になってきました。
周辺のパーキングはすでにどこも満車状態、やっぱり朝早く出てきて正解でしたね。
こちらの見事な枝垂桜は東大寺参道のすぐ脇にある氷室神社境内のもの。
荒池周辺のソメイヨシノは咲き始めでしたが、こちらはすでに満開に近いようです。
あまりの見事さに少し寄り道しました。まさに匂うがごとく今が盛り。
奈良で満開の桜が見られるとは想いもよりませんでした。
東大寺。国宝南大門へと続く参道はすでにあふれんばかりの人・人・人。
たぶん10年ぶりぐらいの東大寺ですが、観光シーズンははじめてかも。
遷都1300年のイベントは1ヶ月ほど先にスタートですが、早すごい賑わいですな。
あちこちまわりたいので南大門から大仏殿までを見てまわることにしました。
国宝東大寺金堂、金堂というよりも大仏殿としてあまりにも有名な建物ですな。
D40+AF-S DX NIKKOR 35㎜ F1.8G
こういう写真は、より大仏殿の巨大さが際立ちますね。
今回は被写体が巨大だったり、暗い場所での撮影だったりといろいろな条件下でしたので、レンズ交換を多用しています。
というよりも、交換しながらの撮影ははじめてに近い。爆 ズームはほんとに久しぶりなんですよ。
ちなみにこちらの金銅八角燈籠自体も国宝。
数度の修理は経ているものの、奈良時代の創建当時から現存しているそうです。
桜の花越しの大仏殿。こんな写真が撮れるとは思いもよりませんでした!すばらしい☆
35㎜ではとてもムリ、18-56㎜ズームでないとこの巨大な大仏殿は収まりきりません。
桜越しにぼかした大仏殿...F3.5だとこのぐらいが精一杯ですな。笑
さてさて、大仏殿内部に入っていきましょう。
あまりにも有名な奈良の大仏、正式には盧舎那仏坐像。もちろん国宝です。
高さは18m、盧舎那仏とは華厳経の説く世界観、蓮華蔵世界の中心に位置する宇宙そのものを象徴する仏様。
宇宙の中心は大日如来で、盧舎那仏は釈迦のお姿を映したものだと思っておりました(マニアック。)
D40+AF-S DX NIKKOR 35㎜ F1.8G
薄暗い大仏殿の中でも威力を発揮してくれる明るい単焦点レンズ。
ストロボはもちろんのこと三脚も禁止ですが、手持ちでもこの写真、我ながら上出来でした。笑
しかしあれですな。
奈良の大仏様ってストロボさえ使わなければ多分唯一撮影自由な国宝の仏像。
そういう意味でも貴重な仏様ですな。笑
ちなみに脇侍に安置される木造如意輪観音・虚空蔵菩薩も今まで何度も見てるはずですが、まったく記憶にありません。笑
そのぐらい大仏様の存在感がすごいのでしょう。
大仏様が巨大なので、まわりにある仏具も巨大なのですが....
ま、銅製の蓮とか蝶とかあまり注目しませんわな。
今度お出かけになったら探してみてください。大仏様以外もなかなかおもしろいですよ。
現在の大仏様は元禄4年に開眼供養をされた3代目。
造立以来源平の争乱と戦国時代、北条早雲や斉藤道三とならぶ日本三大梟雄と言われる松永久秀により灰燼に帰しております。
さてさて、お腹も減ってきましたので東大寺をあとに街歩きしながらランチでも。
■華厳宗大本山 東大寺
奈良県奈良市雑司町406-1
近鉄奈良駅下車 徒歩20分
JR奈良駅下車 市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分