湖北の冬の風物詩のひとつとなったSL北びわこ号が走り始めました。
1995年に始まり、北陸本線の米原駅-木之本駅間を1日2便運行しています。2往復ではありません。
転車台がなく後進では時速45kmしか出ないため、復路は機関車に引っ張られて米原へ戻るからです。
12系客車5両をつないでいて、定員414名の全席座席指定です。
使用されている機関車はは「ポニー」の愛称で知られるC56の160号機。
山口線のC57は愛称「貴婦人」と呼ばれますが1番違いでえらい違いですな。笑
あの...山口線の新山口(旧小郡)-津和野ですが、津和野は島根県ですよ!!山口県ではありません。
近隣にある島根県益田市の石見空港を「萩・石見空港」などとプライドのかけらもない名前で呼ぶようになったのでなおさらです。
ちなみにSLのCとかDとかは車軸の数を表すそうです。
CはABCの3軸、DはABCDの4軸....つまりCが6輪、Dが8輪というわけです。
あ、あの私はマニアではありません念のため...ゴホゴホ。
やってきましたのは滋賀県長浜市...いや旧東浅井郡湖北町にある北陸本線の河毛駅。
湖北町といえば次期大河ドラマ、「江 -姫たちの戦国- 」の舞台となる小谷城があるところです。
駅前には浅井長政・お市の方像があって、駐車場は50台以上は停められそうな広さがあります。
ここに車を停めて、やや木之本よりにある踏み切り脇に移動しました。
さて、いよいよですが、SLを撮影するコツを事前に調べておりましたら、やはり黒いボディを如何に黒く撮るか。
スピード感ある迫力ある写真が撮れるか、これに尽きると思います。
あとは煙ですね。煙は常時出ているわけではなく、かといって出すぎていてもSL自体が隠れてしまいます。
流し撮り....なんて多分ムリムリ。とりあえずしっかり枠内に入ってれば。笑
露出はマイナス補正、シャッタースピードは早すぎず遅すぎず、煙は発車直後か勾配のあるところがいいようです。
あらかじめサンダーバードや新快速で試してみましたが、黒い電車はないし、実際のスピードもイマイチ不明。
ていうか、サンダーバードも新快速も早すぎ!!撮れるか!あんな早いの。笑
結局のところぶっつけ本番ってわけですな。
遠くから汽笛の音がします。上空には空撮のヘリコプター....だんだん近づいてきますね。
ヘリがだんだん近づいてくるのでだいたいの位置は予想できます。
しばらくして、河毛駅到着。停車時間数分....息子は外に出てくるのがめんどくさいので車の中から見てるはず。
ちょうどかぶりつきの位置ですな。米原-木之本間をノンストップで走るものだとばかり思ってました。
さてさて、けたたましい汽笛の音が鳴っていよいよ出発!!...え?...お、遅っ!!こんなに遅いの??
大量の蒸気と煙を吐き出しながらゆっくり...いや、そろりと出発。
あらら、蒸気と煙で客車が....北びわこ号専用の12系客車が見えない!!笑
加速性能は電車のそれとは比べるべくもなく、巨体がゆっくりと前進を始めます。
シャッターチャンスを逃すまいと連写モードにしていましたが、あまりの遅さに山ほど写真が撮れました。爆
ま、しかし考えてみれば、SLが130kmで疾走するほうがよほどびっくりしますわな。笑
連写モードで撮った写真ですが、1枚飛ばしでつないでもこんな感じ、実にゆっくりです。
しかし、35㎜の単焦点レンズではこのぐらい寄るのが精一杯。
これ以上近づこうものなら足元の田んぼにまっさかさま...いやいくら遅いとはいえ走るSLに足ズームはムリですな。
トリミングしてみるとこんな感じです。
すこし曇りがちの空で、年末以来の残雪もほとんどなくなってしまったのが残念ですな。
雪がもっと残っていれば、モノトーンのコントラストのはっきりしたいい写真が撮れたんでしょうけどね。
ちなみにコンデジで撮ってた嫁はズームを使って撮って...むむむ、迫力では負けたかも。
しかし...SLまで撮ってしまってはマニアじゃないとの言い逃れは...爆
えーと、鉄じゃなくて地理マニアの延長ってことで(←やっぱりマニアか。)
■SL北びわこ号
2010年冬の運行日程は、2月7日(日)・14日(日)
米原10:09発-木之本10:52着
米原13:26発-木之本14:10着
*停車駅は長浜-虎姫-河毛-高月
*全車座席指定:おとな510円・こども250円が運賃と別に必要です。
■JR河毛駅
北陸道木之本ICから10分(国道8号速水北交差点を北へ)
北陸道長浜ICから20分