近江神宮といえば中大兄皇子、のちの天智天皇を祭神としてお奉りしています。
天智天皇が百人一首の第一首の詠み人としても知られています。
「秋の田の 刈穂の庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ」
百人一首の第一首にちなんでお正月には「かるた取り名人位・クイーン位選手権」の会場にもなっており、
天皇が初の水時計を設置した縁から、境内には日時計や漏刻なども奉納されています。
時計博物館も併設されていますが....
なんと多分ここだけ!!神宮が経営する時計宝飾専門学校まであります。
しかし、あれですな。
長くお越しいただいている方にはもうお分かりのはず...ここがわが家のすぐご近所だってこと。
ハイ、多分これが一番有名。笑
さて....今日は近江神宮のご案内ではありません。お蕎麦屋さんです。
神宮の鳥居の横に「宮そば十割」の看板がかかってるのを見て思わずやってきました。
やばい、近すぎっ!!先日の「手打ちそば 松永」さんどころではない、自転車ならたったの5分です。
(唐崎神社門前 手打ちそば 松永さんの記事はコチラ→★★ )
やはり蕎麦食いとしては十割の文字には非常に惹かれますな。
近江神宮の神苑内にある「近江神宮 善庵」さんです。
しばらく近江神宮へは来ておりませんでしたが、この建物はかつて茶店だったはずですが、最近では
廃屋同然になっていたと思います......では早速♪
お店に入ってびっくりです。なんと豪華なお雛様が。
いやいや、こんな豪華なお雛様はなかなか見れるものではありませぬ、いやすばらしい。
お店の中の雰囲気は、簾で仕切られた小上がりの小さなお座敷と、毛氈敷きの床几。
人のよさそうなご夫婦が2人で切り盛りされていて去年の4月に開店したとか...まったく知りませんでした。
外の質素な感じとちがって、なかなか雅な感じの設えです。
さて、お蕎麦お蕎麦♪
メニューはこちらの宮そば十割とそばがきぜんざいの2種類のみ、では早速。
しかし、これは☆ はじめて見るタイプのお蕎麦です。
この漆器はなんと安政2年作の会津塗り、いいんでしょうかこんな銘品を使って....手が震えそうです。
器だけでなく蕎麦粉も会津産のものを使っています。
この白いお蕎麦、上の写真そして冒頭の写真もあわせてご覧ください....
なんという細さ!!なんという透明感でしょうか!!
かなりいろんなお蕎麦を食べてきましたが、生涯最細(←言いたいことわかっていただけますか?)
しかも、この極細のお蕎麦が戸隠のようにぼっち盛...つまりひとくちずつ束にして盛られています。
ただし、戸隠は丸いざるですが、こちらはごらんの通り漆器のお椀。
むむむ....これは今までにない舌ざわり、当然のことながら素晴らしい喉越しですな。
白いお蕎麦ですが、さすが十割蕎麦の芳しい香りが鼻先をくすぐります。
十割にしてはあまり硬さはなく、やはり極細のお蕎麦のなせる業なんでしょうか?
お塩か辛味大根にねぎを薬味に加えた蕎麦つゆでいただきます。
こちらは、お蕎麦を打った切れっ端を四角く切ってあげたもの。
なんかこんな感じのおかきありましたよね。
蕎麦かりんとうは最近よく出てきますが、これも楽しいですね。
お店の設えといい、漆器の器やこの蕎麦煎餅、極細のお蕎麦もご主人の工夫のあとが随所に伺えますな。
さて、〆の蕎麦湯です。ここで宮そばのいわれを教えていただきました。
そもそも、会津では祝い事の際にはお蕎麦を祝いの膳としていただくのだそうです。
そしてこちらの蕎麦湯は、打ち粉も一緒に入ったトロトロのポタージュタイプ、漆器の赤と蕎麦湯の白、そうこれも
祝いの膳を飾る一品なのです。
いやいや、またとっておきのお蕎麦屋さんが1軒増えましたよ。
しかもご主人は地元のご出身で....mizzの大先輩。笑
予約をすればコース料理もできるそうなので、今度は家族でおじゃましたいです。善庵さんごちそうさまでした。
■近江神宮 善庵
滋賀県大津市神宮町1-1近江神宮神苑内
JR湖西線大津京駅 下車徒歩15分
京阪石山坂本線 近江神宮前駅 下車徒歩5分
西大津バイパス 近江神宮ランプ3分
web.http://www.eonet.ne.jp/~poemu/index.html
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