松江城は天守閣が現存する12城郭のひとつ、その周りは宍道湖の水を引いた内堀と外堀で囲まれています。
今から9年ほど前から始まった「堀川めぐり」は松江観光にとって画期的なものでした。それまでめぼしい観光地といえば松江城、武家屋敷、小泉八雲記念館/旧居、あとは郊外の数ヶ所の神社と風土記の丘ぐらいでした。
「堀川めぐり」は見学型の観光ばかりの松江に体験型という新しいスタイルをもたらしたという点においてが画期的だったのです。
もうひとつオリジナルキャラの「ほりかめくん」、いいあじだしてるでしょ、かなりゆるいっす。
生茶パンダみたいなストラップもありますよん。
と、いうわけで「堀川めぐり」、乗り場は3ヶ所ありますが、松江城大手前広場前の乗り場から、地元の船頭さんのベタベタな出雲弁アクセントの名調子にのっていざ出発 (本人はひょぉずんごのつもぉだけん。笑)
松江城の北側、武家屋敷やへるん旧居、田部美術館などが立ち並ぶ松江観光のメインストリート
塩見縄手界隈を横目にしながら船はすすんでいきます。歩いてる人暑そ-。
前日と同じく今日もうだるような暑さの松江市内、ただ水面はやっぱり涼しいです。
築城当時そのままの風景が残っているとされる松江城北側の杜からはすがすがしい風が水面を吹き抜けていきます。
水面にはあとをついてくるカルガモや甲羅干しをするカメさんたち..................木々の下のほうが白くなっているのは
先日の集中豪雨であの位置まで水かさが上がったんだそうです。
宍道湖につながっているのでここまで水位が上がるのはとても珍しいのです。
宍道湖とつながっているので水の下には宍道湖七珍が..........釣り船だったらなぁ。
さて、堀川めぐりでは船の屋根よりも橋げたの位置が低い橋や暗渠がいくつかあります。
普通の橋はこんなふうに何の問題もなく通り抜けますが............
先日の豪雨の際は、船が下をくぐれないほどに増水したため堀川めぐりも運休となった
のですが、橋げたの低い橋はこうやって通ります。
ウィーンという音とともに屋根が電動で下がります。
お堀から眺める景色が人気をよんでいるのはもちろんなのですが、船頭さんの出雲弁と、
この電動で下がる屋根も人気なんだそうです。
乗客がいっせいに身をかがめるのはかなり笑えます。いや、ボクもその中の1人なんですが。
一ヶ所だけある暗渠はこんな感じ。40mあまり真っ暗なところを屋根を下げたまま通り抜けます。
幅は舟がぎりぎり通れるぐらいの幅しかありません。船頭さんの腕の見せ所、通り抜けた時は自然と拍手。
約45分かけて1週まわってくると唯一松江城天守閣が見えるところに、いつもと違う角度からのちょっと雰囲気の違う松江城。
冬は練炭コタツに入りながらの炬燵舟で運行されるとか、こっちも乗ってみたいです。
でも、山陰の冬は寒いですよ-。