漁業の町に里帰りしたというのにお外ご飯、mizzは母の作ったカレーが食べたいというリクエストだったのでに預けてきました。
さて、水の都松江市は宍道湖と中海をつなぐ大橋川の流域がその中心部、松江城や県庁がある橋北地区と松江駅や商業地域のある橋南地区はおもに4本の橋で結ばれています。
西から順に「宍道湖大橋」→「松江大橋」→「新大橋」→「くにびき大橋」と並んでいますが、この日おじゃました「味処 明島」さんは新大橋の南詰めを少し東に入った大橋川畔にあります。名前の由来は島根を明るくしたいというところから......た、確かにどんよりした曇りのイメージだよね。
ずっと楽しみだったこちらのお店、実家でお魚なんてなんぼでも食べられるのに............ 実は父は65歳で漁は引退と決めていたのですが、その65歳がやってきました。その上、この夏の集中豪雨のせいもあって今年はなかなか思うようにお魚が手に入らないのです。なので、もしも外で食べるならこのお店と決めていた「明島」さんを迷わず予約しました。
暖簾をくぐると眼に飛び込んでくるのはこれ、カウンターが市場状態。笑
でも、普通は市場で並ばないような魚や貝もいろいろ並んでいます。妻に「これなに?」って聞かれてもちょっと答えに困るようなのもあります。そのぐらい地魚がたくさんに並んでいます。
まずはおまかせでお造り盛り合わせを。
鰹、本マグロは夏になると対馬海流にのって日本海に入ってきて沿岸でも獲れますが、鰹って山陰では珍しいね。
真鯛(当然天然もの)の腹の部分だけ、イサキ、サザエ、天然ハマチです。
驚きは鯛、腹の部分だけなんて食べたことないです。鯛なのにすごく濃厚な味。
次は楽しみだった生の天然岩牡蠣、贅沢にも1人1個ずつ♪養殖ものと違って天然の岩牡蠣は夏が旬。余計な味付けはなし、ぱらぱらっと塩だけ振って出てきました。普通の牡蠣の4~5倍はあろうかという大きな身は4つに切ってあります。
当然身はぷりっぷり♪口に入れると磯の香りに加えてすばらしく濃厚でクリーミーな味わい、しかも甘くて、生臭さなんか全然なし。
驚くべきは生牡蠣自体がはじめての妻がおいしいおいしいとパクパクいっちゃってます。も、もったいない
でも結婚前までアサリすら食べられなかったakkoちゃん、生の岩牡蠣をぺろりと平らげてしまいました......
「もう1個いい?」
こらこらこら1個1000円もするっちゅうねん。でもキモチはよくわかる。
そんなやり取りをしている間にもカウンターに並んでるお魚は次から次へとなくなっていきます。
次は穴子のてんぷら。これね、みなさんには常識を覆す大きさだと思います。
ボクは父が底曳き船に乗ってる頃、ウナギみたいな太さの穴子を持って帰ってたので見慣れてるのですが、いや、でもこんなんまず最近ではお目にかかってないです。
ふわふわでトロッとしてて、衣がサクっ............味は違えど高知の「かいだ屋」のウナギを思い出しました。でもウナギよりもさっぱりしています。味付けはこちらも塩を振っただけ。
次はちょっと贅沢に島根半島のウニ板。やっぱり地元のウニは最高!淡路産よりやっぱりこっちが旨いな-。
大将に「島根半島ってやっぱり美保関?(ボクの地元です-。)」ときくと、「いや-美保関のウニはブランドなんでうちはお隣の島根町のを。」.........なんかうれしい。
次は宍道湖名産「しじみのバター焼」、宍道湖は稚貝の出荷も含めると全国の90%を占めるシジミのマザーレイク、どこへ行っても宍道湖産シジミはよく見かけますが、このシジミありえへん大きさです。普通に売ってるのの殻まんまぐらいの大きな身、食べ応えあります。さすが地元、こんな大きなシジミが手に入るなんてうらやましい。
お次はめずらしいオコゼの煮付け。
普通は唐揚げだけどあえて煮付け、パリッパリもいいけど、オコゼの皮のゼラチン質のプルプル感、ぜひ試してほしいです。身離れもいいので食べやすいですよ。見かけはブサイクだけどとても上品なお味。
〆は握り寿司、イサキや赤水(関西で言うアコウ)に島根の名産ヒオウギ貝(小型のホタテみたいな貝で、オレンジや赤、紫などカラフルな色が特徴。右の写真の左端の。)、本マグロ。もう大満足っす。
これだけいただいて飲み物代も入れて15,000円はすばらしい。
松江に行かれたらぜひ行ってみて下さい。くれぐれも予約はお忘れなく。大将や女将さんもとってもいい方です。
出雲のりかさ-ん、ぜひいってみてね。
味処 明島(あきしま)
島根県松江市伊勢宮町552番地
tel.0852-28-2239 open.17:30~23:00
JR松江駅北口から徒歩10分、新大橋南詰大橋川畔