鬼の舌震から亀嵩へ【島根県奥出雲町】 |   + Mother Lake +

  + Mother Lake +

著作権は放棄していません。写真の無断引用はおやめください。

8.11 仕事を終えて妻とmizzを迎えに京都駅へ。

大津市の琵琶湖岸一帯で琵琶湖大花火大会が開催されるため、一度帰宅すると大津市を脱出不可能となる怖れがあるので、朝のうちに荷物を積み込んで京都駅で合流しました。

島根への道中は名神天王山トンネル付近で10㎞ほど渋滞したものの約4時間50分で松江到着、とりあえず深夜なので寝るだけです。



夜が明けてmizzを母に預けて向かったのは奥出雲。神話ヤマタノオロチの舞台であるとともに、小説「砂の器」の舞台として最近再び脚光を浴びています。ま、ミーハー丸出しですな。(実は奥出雲ははじめて行くんですよ。)

途中、山陰道の三刀屋木次ICを下りた際に検問がありました。



「ずけんが、あーますてね。どこからごだっしゃった?(事件がありましてね。どこから来られましたか?)」爆



..............うわ-まさに砂の器!!いやがうえにも盛り上がりますね。笑(ニュースによると強盗事件があったらしい。)



この記念碑は親子が床下に野宿していたという湯野神社の参道脇に設置されたもの。




まずは景勝地「鬼の舌震」、斐伊川の支流大馬木川の流れによって花崗岩の台地が侵食されてできた奇岩、断崖の続く渓谷です。鬼が舌を震わすほどの激流や絶壁というたとえからついたものと思われがちですが、実は以下の様な伝説がもととされています。





「出雲風土記によれば、阿伊(現在の馬木)の里に美しい姫(玉日女命)が住んでおり、この姫を慕って日本海に住む悪いワニ(和仁)が夜な夜な川をさかのぼってきた。

姫は、このワニを嫌って大岩で大馬木川をせきとめ、姿をかくしてしまった。

しかし、ワニの姫に対する気持ちは変わらず、その後も幾度となく川をさかのぼってきたと記されています。
この“ワニの慕ぶる”が転化して鬼の舌震と呼ばれるようになったといわれています。」


出雲地方でワニというのは鮫のこと。因幡の白兎のワニザメと同じです。




2㎞余にわたって遊歩道が整備されていて割りと楽に散策することができます。

すぐ足元を急流が流れていく様子は迫力満点で眼にも涼しい.....と言いたいとこだけど、この日は暑すぎ!!

せせらぎや急流に涼を求めてきたはずなのに.............あぅ




遊歩道半ばあたりであまりの暑さに断念して引き返してきました。

それでも川の流れに削り取られた奇岩やジャグジーみたいな大きさの甌穴があったりとなかなかの迫力です。

ここは紅葉の名所としても知られているので、秋に一度来てみたいですね。




鬼の舌震は「砂の器」のロケ地としても登場していて、ここは↓確か登場していました。




遊歩道の入り口にある茶店に入るとでかでかと「砂の器」のポスターが............笑

やはりというか撮影スタッフが休憩して行ったらしいです。でも俳優さんたちのサインはなし............でもなぜか......

その横にはTake2の東(あずまっくす)のサインが...............今度の日曜日放送予定のバラエティで取材に来たんだそうです。



ここまでの道のりは松江から山陰自動車道で出雲方面からやってきましたが、松江への帰路は逆方向の安来方面から。

目的地は、そう、砂の器といえば「亀嵩」をはずすわけにはいきません。鬼の舌震から西へ20分ほど安来市へつながるR432沿いに亀嵩の集落はあります。

亀嵩といえばやっぱりJR亀嵩駅、無人駅ですが駅舎内にお蕎麦屋さんがあります........というよりも駅舎がそのままお蕎麦屋さん。


20060813103853.jpg


旧字体の駅名といい、改札の風景といい場末感たっぷりですな。

亀嵩といえば本来は亀嵩そろばんの産地、亀嵩駅のある木次線は全国でも数少ないスイッチバック式の路線としても有名です。

ホームのこの風景はドラマの中では近くの出雲八代駅のものが使われていました。これが本当の亀嵩駅のホーム。




鬼の舌震(おにのしたぶるい)

島根県仁多郡奥出雲町三成



松江市内から山陰自動車道三刀屋IC下車、R314経由で約1時間10分。

木次線出雲三成駅から車で5分