X68000で仮想ブランクディスクを作成する! | 令和に始めるX68000

令和に始めるX68000

ずっと憧れだったX68000。約30年の年月を経てついに手に入れたのですが
入手早々トラブル発生!電源が入らない!フロッピーディスク読み込まない!
このブログではそれらのトラブルを解消し快適なX68000ライフを満喫する様子をお伝えする、はずです…

あーあ、緊急事態宣言、延長されそうですね。私は割とちゃんとSTAY HOMEしてるんですけど。X68000持ってるからかな?みんなX68000買ったらいいのに(笑)。

今週末は100均のダイソーで買ってきたジョイントラックを組み立ててX68000を収納してみました。収納する前はキーボードやマウス、コントローラーが床に転がったり(笑)していたのですが、スッキリ収まってくれていい気分です。

 

そんないい気分でX-BASICでのプログラム開発を進めようと思ったのですが、先週ブログで書いていた「FDX68で使えるブランクディスクのディスクイメージを作成できないか?」というところに成果がありましたので、今週はそれについて書こうと思います。

 

実はきっかけはX-BASICではなく、ヤフオクとかで時々見かける「si」コマンドでした。Human68kにはそんなコマンドないけど?と思っていたら、まさにその通りで「si」もユーザの手によって生み出されたものだったのですね。X68000の先輩たちはどこまですごいんだ…(驚愕)。ここで「si」コマンドを入手することはできたのですが…

 

「…あれ?このネットで入手したsiコマンド、どうやってX68000上に持っていくんだ?WinSCPで転送しても、それはあくまでFDX68が稼働するRaspberryPiのファイルシステム上に置かれるだけであって、それが直接X68000から開けるわけじゃないよな…」

 

さて、困りました。FDX68を介してX68000が読めるのはFDのイメージファイル。siコマンドが入ったFDイメージがあればいいのに…。

 

あればいいのに…。あればいいのに…。 → 「フォッフォッフォ。なければ作ればいいのじゃよ~。」

 

あ、今なんかX68000の神の啓示が聴こえた(笑)。ただ、作るって言ったって、そんな大したもんじゃないことはネットで調べ始めてすぐにわかりました。DiskExplorerという、Windowsでイメージディスクを編集するツールの存在を知ったからです。エミュレータを使ってる人にはきっと常識なんでしょうね。私はX68000実機からX68000の世界に入ったので全然知りませんでした…。

DiskExplorerを使って「si」コマンドが含まれるFDイメージファイルを作成すれば、FDX68を介して(*1)X68000で「si」コマンドを読み込む&実行することができるのでは、と考えました。早速試してみましょう!

 

*1:

「FDイメージファイルをFDXでマウントして」という言い方でも合っているのだろうか?Linuxのmountコマンドと比べるとファイルシステムにぶら下がる感じではないから、ちょっと違うか)

 

DiskExplorerをインストール&起動すると以下の画面が開きます。

ここで以前入手していたHuman68kのFDイメージファイルを指定して開きます。

 

すると以下の画面が表示されます。plain imageのままでOKをクリックします。

 

すると以下の画面が表示されます。FDイメージファイルに含まれるファイルが表示されていますね。

 

ここで大胆に全ファイルを削除します。

 

すると以下の表示になります。

ファイルが1つ残りますが、これはボリュームラベルでしょうか?いったん、無視します。

 

次にsiコマンドをFDイメージファイルに追加するため、ドラッグ&ドロップします。

 

すると以下のように表示され、FDイメージファイルにsiコマンドが追加されます。これでDiskExplorerは終了させて大丈夫です。

ファイル名はわかりやすくするため「BLANKDISK.XDF」としました。

 

ではFDX68にて、このFDイメージファイルを1ドライブに、Human68kのFDイメージファイルを0ドライブにセットします。

 

それではX68000を起動して、Bドライブのsiコマンドを実行してみましょう。

おおー、動いたよ。

 

よしよし、じゃあこのFDイメージファイルにX-BASICのプログラムが保存できることを確認しましょう。

おおー、Bドライブにx-BASICのプログラムを保存することができたようです!

 

シェルに戻ってDIRコマンドでBドライブのファイル一覧を表示させると…

おお!さっき保存したX-BASICのプログラムがちゃんと表示されます。この後X68000の電源を切って、もう一度X68000を起動しましたが、保存されたX-BASICのプログラムを呼び出すことができることが確認できました。バッチシです!

 

と、いうことでブランクディスク(仮想)はいくらでも生み出せるということが確かめられました!好きなだけイメージファイルをコピーして好きなだけブランクディスク(仮想)を作っちゃってください!あくまで(仮想)ですけどね…。

 

リアルな5インチフロッピーディスクの入手が難しくなる中、(仮想)とは言え無尽蔵なブランクディスク(仮想)を得たような感覚で、何だか億万長者になったみたいです(笑;財産の大半はフロッピーディスク(仮想)だけど)。

 

うわー、色々周辺が固まってきた感じがするなー。X-BASICでの開発、前途洋々です!それでは、また来週~。