久米島紬 | オンラインショップ 着物ひととき きものライフブログ

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久米島紬

 




久米島紬(くめじまつむぎ)とは、沖縄県久米島町で作られている着物をいいます。

久米島紬は、真綿でつむいだ糸を原料糸として、天然の草木、泥染めによって染色します。染色は島内に自生する植物のみを使用しています
織りは、手投杼(てとうひ)を用いて丹念に手織りで織り上げます。これらのすべては伝統を踏襲し、一貫した手作業を一人の織子が行うところにあります。

久米島紬は織物の基本の織り方である「平織」のみで作られています。経糸と緯糸が一本一本交差する平織は耐久性に優れ、末長く着用することができます。
久米島紬の素材は絹糸が100%使われていて綿や麻の使用は一切認められていません。特徴的なのは緯糸(よこいと)には紬糸を100%使うことです。緯糸(よこいと)方向に紬の節が入っていることがポイントですが、間引くことなく使われた緯の紬糸は全ての糸が疎らな太さになります。


経糸(たていと)には平滑な絹糸が使われています。経糸に紬糸を使うことが禁止されているわけではありませんが、そのような手の込んだ商品はレアケースです。


久米島紬には「最高級品」と言わしめる高級感も特徴的です。この高級感の秘密は、作業工程の最後に控える「砧打ち(きぬたうち)」にあります。
砧打ちは織り上がった反物を杵(きね)で叩き続ける作業。時間にして20分以上、回数にして何百回ともなる大変な作業です。この工程によって紬全体はなじみ、艶が出てきます。この艶こそが、久米島紬が醸し出す高級感に一役買っているのです

久米島紬

見分け方
基本の色以外のものを使っている場合は久米島紬ではない
久米島紬は緯糸に節がある

 

似ている紬

 

米沢で織られている琉球絣柄

米流紬ともいわれている

こちらの違いを間違えないように


絣のデザインが沖縄独特の模様で表現されている場合は久米島紬の可能性が高い
久米島紬は緯糸に紬糸を使っているため、太さが均一ではなく、織り上がった反物には緯糸に節と呼ばれる凹凸ができるのが特徴です。

◆久米島紬は、昭和50年には、伝統工芸品として通産産業大臣の指定を受け、昭和52年には県の無形文化財として指定され、さらに平成16年には国の重要文化財として指定されました。

沖縄の織物の素材をみると、芭蕉・芋麻・木綿・絹がありますが、絹織物は首里を除くほとんどが、久米島で織られていました。