ニコ動の特許訴訟で逆転勝訴 | 知財を活用した「知財ポジショニング戦略」 徹底解説!

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仕組みやモノのアイデア権利化コンサルタント・弁理士 遠藤 和光

ニコ動の特許訴訟、米FC2などに配信差し止めと

賠償命令ドワンゴが逆転勝訴を取り上げます。

(読売新聞オンライン2023/05/26)

 

 

 

<特許権の内容>

【特許番号】特許第6526304号

【発明の名称】「コメント配信システム」

【特許権者】株式会社ドワンゴ(日本)

【特許発明の概要】

サーバと、これとネットワークを介して接続された複数の端末装置と、

を備えるコメント配信システムであって、

前記サーバは、前記サーバから送信さ れた動画を視聴中のユーザから

付与された前記動画に対する第1コメント 及び第2コメントを受信し、

前記端末装置に、前記動画と、コメ ント情報とを送信し、

・・・(中略)・・・

前記動画の少なくとも一部と重なって、

水平方向に移動する前記 第1コメント及び前記第2コメントと、 

を前記端末装置の表示位置に表示させる手段と、

・・・(中略)・・・

前記第2コメントを前記1の動画上に表示させる際の表示位置が、

前記第1コメントの表示位置と重なるか否かを判定する判定部と、

重なると判定されたとき、

前記第1コメントと前記第2コメントとが重ならない位置

表示されるよう調整する表示位置制御部と、

を備えるコメント配信システムにおいて、

前記サーバが、・・・(中略)・・・

前記動画の少なくとも一部と重なって、

水平方向に移動する前記第1コメント及び前記第2コメントと、

が前記第1コメントと前記第2コメン トとが重ならないように表示される、

コメント配信システム。

 

 

 

 

"動画へのコメント機能を巡る特許権を侵害されたとして、

動画配信サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴ(東京)が

米FC2などに日本での配信の差し止めや計10億円の損害賠償などを求めた

訴訟の控訴審判決が26日、知財高裁大合議部であった。

 

大鷹一郎裁判長は請求を棄却した1審・東京地裁判決を変更し、

FC2に配信の差し止め約1100万円の支払いを命じた。"

(読売新聞オンライン2023/05/26)

 

 

(読売新聞オンライン2023/05/26)

 

 

 

 

本特許は、サーバと、複数の端末とを備えた

システム全体について権利が付与されています。

 

発明のポイントは、コメントが重ならないように

位置を制御するサーバにあります。

 

したがって、サーバ海外に存在する場合、

特許権侵害とならないのがいままでの裁判例です。

 

しかし、今回は特許権侵害と判断した画期的な裁判例となります。

ただ残念なのは、10億円の損賠賠償請求額が100分の1の

1000万円まで減額された点です。

これでは侵害され損ではないかと思います。

 

日本も米国や中国のように損害額が3倍5倍になる

懲罰的損害賠償制度があってもよいのではと思っています。

 

 

 

 

 

 

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