新型コロナウイルスの接触感染が問題になっていますね。
だから接触感染の問題が発生している今がチャンス!
しかし、5年以上も前にアイデア商品が考えられていました。
【日本初!もう素手でつり革を握る必要はありません】
電車つり革を掴まない人が増加している潔癖社会のために、
直接掴まらずにつり革をグリップできるGripPon(グリッポン)がいよいよ販売開始!
(2016年8月10日プレスリリース)
プレスリリースでは、次のように紹介しています。
■製品基本情報
製品名: GripPon(グリッポン)
カラー: ピンク、ライトグリーン、ホワイト
サイズ: 幅7cm、厚み2.3cm、丈6.8cm
重量: 20g
素材: 樹脂、Agイオン
価格: 700円(税別)
※特許出願済み
特許出願してからプレスリリースしていますね。
権利化の動きについては、次のようになっています。
まず、最初に特許出願をしています。
平成26(2014)年10月14日に「携帯用グリップ」
特許出願(特願2014-210321)を行う。
次に、最初の特許出願に改良等を加えて優先権主張出願を行っています。
(優先権主張出願というのは、最初の出願を補充したい場合に、
最初の出願から1年以内に行う出願のことです。
元々記載されていた部分は、最初の出願日で新規性等が判断され、
補充した部分は、後の出願日で新規性等が判断されます。)
この出願は残念ながら審査段階で拒絶査定となり、
特許庁の審判でも拒絶審決となり、
知財高裁に提訴しても認められませんでした。
通常は拒絶査定になったら権利化を諦めます。
審判で拒絶審決になったらほとんどが諦めます。
特許庁よりも上の知財高裁(旧東京高裁)に
提訴するのはめったにありません。
途中で分割出願(特願2017-50877)を行い、
それが平成29(2017)年8月4日に一発で
特許(特許第6183767号)になっています。
拒絶理由が通知されずに一発で特許になるのは珍しいですね。
おそらく審査官面接等で特許可能な範囲が分かったのだと思います。
商標「GripPon」(グリポン)で
商標登録(登録第5845755号)を取得しています。
出願日:平成27(2015)年 11月 24日
権利者:株式会社創考テクノ(神奈川県座間市)
商品の区分:12
指定商品:乗り物の中の吊り輪の携帯用補助具
(吊り輪に覆い被せることができる
携帯用脱着可能なカバー補助具)
商標の方は特許出願をした後、プレスリリースの前に出願しています。
「Grip」だけでは識別力がないために登録にならなかったと思います。
吊り輪にポンと簡単に付けられるので、
「Grip」+「Pon」=「GripPon」
の造語にしたのでしょうか?
「GripPon」「グリポン」または「グリッポン」
でも商標出願すべきではなかったかと思います。
英語アルファベットとカタカナの商標を
別々に権利化するのが基本ですね!
ところで最近の新型コロナウイルスでこの商品が話題になっています。
”約3年前に感染症対策として発売。
2020年1月末から販売数が急増し、
現在は通常の5倍の売れ行きで、
3色あるうちのホワイトは既に完売したという。
(2020年3月4日めざましテレビで放映)”
「グリッポン」で検索すると、
アマゾンで756円で販売されていました。
その他の抗菌対策グッズが売れているようです。
2800~5500円(税抜き)の抗菌タイプの手袋は
東武百貨店の池袋本店の月井真淳さんは
”昨日は約10点、今日は20点以上売れております。
例年と比べると、5倍の売り上げです。”
現在既に完売し、入荷は未定だそうです。
その他に、抗菌・抗ウイルス機能があるという
「接触感染対策テープ」(税抜き4000円)があります。
新型コロナウイルスのデータはないそうですが、
インフルエンザウイルスは、
接触後30分で99.6%減少させることができるという。
ドアノブなどにテープを巻くと効果があるようです。
昔ヒット商品になって下火になっても
最近注目されてヒット商品になっていますね。
接触感染の問題が発生している今だからこそチャンス!
だと思います。
皆様もこの時期に自己防衛の意味を含めて
接触感染対策グッズを考えてもいいかもしれませんね。
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