ヒット商品を生むデザインの考え方は
次のように変遷しているように思います。
1つ目は、機能を重視した考え方で
最も一般的というか、従来からある考え方ですね。
機能を最優先に考え、まず、機能試作を行い、
その後に外観のデザインを考えて商品化するというものです。
デザインは外観のみの意味でとらえています。
機能が新しいとか、他よりも優れていれば、
ヒット商品になる可能性があります。
2つ目は、デザインを重視した考え方です。
デザインは外観だけでなく機能を含めた意味でとらえています。
まずデザインを決めてから機能試作を行い、商品化するというものです。
新しい市場を形成できれば、ヒット商品になる可能性があります。
3つ目は、コトを重視した考え方です。
コトは体験とか生活のことです。
デザインは新しい生活スタイルを提案することを意味しています。
新しい生活スタイルが受け入れられれば、ヒット商品になる可能性があります。
もう少し具体的にデザインを考えてみます。
機能を重視した商品開発の例として、
私が企業時代に開発した頭部X線CT装置を紹介します。
今から42年前のことです。
随分昔の話しですね~
その当時は国産第1号の頭部専用のX線CT装置を開発しました。
今はX線CT装置は頭部専用ではなく全身用になっています。
内部の機構の設計が終わってから、機構を覆うカバーをデザインしました。
機構を設定した者がデザインしたもんですから、ダサいデザインだと思います。
その後のモデルチェンジではデザイナー会社にデザインを依頼しましたので、
洗練されたデザインになっています。
デザインを重視した商品開発の例としては、
iPadが挙げられます。
ジョブズはデザインに関して次の2つことを言っています。
「動きもデザイン」と「シンプルがモットー」です。
そこから生まれたiPadがその考え方を反映しています。
iPadが登場した当時、
なぜCD-ROMのドライバが付いていないんだろうと思いました。
ジョブズはアプリや通信機能によってダウンロードするのが
当たり前の時代になることが分かっていたんですね。
iPadやアイフォーンの角の丸みについて
デザイン特許(意匠権に相当)を取りました。
目の付け所が違いますね!
コトを重視した商品開発の例としてルンバがあります。
今までですと、「部屋をきれいにする」という機能を満たすものを
開発するということだったと思います。
コトを重視した商品開発は、
「部屋を自動的にきれいにし、家事から解放する」
というように生活スタイルをデザインし、
それに向けて商品開発するというものです。
発明のヒントになったでしょうか?
お役に立てれば嬉しいです。
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