昔は発明家、今は発明を守る法律家 | 知財を活用した「知財ポジショニング戦略」 徹底解説!

知財を活用した「知財ポジショニング戦略」 徹底解説!

仕組みやモノのアイデア権利化コンサルタント・弁理士 遠藤 和光

私は大学を卒業した後、医療機器メーカの日立メディコに就職したんですね。他に大企業を何社か受けましたが、内定はもらえませんでした。唯一日立メディコだけが内定をくれました。

同期は大学卒や大学院卒が30人位いたでしょうか。25人位が営業、サービス、検査部、製造管理部に配属され、残りの2人が研究部、私を含む3人が設計部に配属されたんですね。

そして私は会社を退職するまでの14年間、その当時世間(特に医療関係者)の注目の的だったX線CT(X線コンピュータ断層撮影装置)を開発し、その後MRI(核磁気共鳴装置)も開発し、病院に納品しました。大学の機械工学科出身でしたので、X線CTとMRIの機構部分の設計・開発をやっていました。X線CT装置の第1号機のときは、臨床試験に立ち会い、白衣を着て患者さんをベッドに乗せたりもしました。

設計部員には、半年に1件発明を提案するノルマがあり、半年に2件提案したこともありましたので、合計30件位発明をしたことになります。発明といっても日々の設計・開発業務の中から発明として選んだものを提案していました。

発明が実際に製品に適用されると、その発明の重要度に応じて表彰状が出されました。表彰されたものは、主にはX線CTに関する発明です。報奨金(数千円から数万円)もいただきました。自宅から8枚の表彰状が出てきましたが、もしかするともっと多く表彰されていたかもしれませんね。

今では企業時代の思い出になっている表彰状たちを紹介します!


(1)平成3年12月28日
特許賞5等
名称「X線管の位置調整装置」
実用新案登録第1846258号











(2)平成1年12月29日
特許賞4等
名称「エックス線装置用寝台の天板駆動装置」
実用新案登録第1781698号










(3)平成1年12月29日
特許賞5等
名称「CT用頭部固定装置」
実用新案登録第1772931号











(4)昭和63年1月5日
社長技術賞特賞
題目「永久磁石方式MRI装置の開発」












(5)昭和59年12月29日
特許賞5等
名称「CT装置の走査装置」
特許第1543338号←実用新案登録の誤りでした。











(6)昭和59年12月29日
特許賞5等
名称「X線絞り機構」
特許第1555842号←実用新案登録の誤りでした。










(7)昭和58年12月29日
特許賞4等
名称「診断用X線装置のケーブル類案内装置」
実用新案登録第1457189号











(8)昭和58年12月29日
特許賞5等
名称「CT装置の被検体用ベッド」
実用新案登録第1497789号














昔は発明家だったから、その力を活かしてビジネスアイデアを特許可能にデザインするビジネスアイデア特許化コンサルタントをし、発明を法律で守る法律家である弁理士をしています。



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