カラージャーナリスト/色の取扱説明書(91) パーソナルカラー診断に標準光を使うことはカラコレ | カラーの本音、カラーの本当、色彩男組

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カラージャーナリスト/色の取扱説明書(91)

  パーソナルカラー診断に標準光を使うことは動画編集のカラーコレクションと共通性も

 

さて、今回は新しくパーソナルカラー診断と照明の関係の具体的なお話です。

 

ちょうど解説用に良い画像がありました。

画像は、まさに梅雨時の(北海道に梅雨は無いと言われますが)北海道での土砂降りの中での一枚。

 

当然照度は低く、色温度は高い状態がこれ。

 

 

そこで、ホワイトバランスを適正値にして動画編集で言うカラーコレクションの第一段階がこちら。

 

 

建築の壁面の色やポストの色も、本来の色に近づいています。

ただ、すべての基本色を修正しているのではなくホワイトバランスだけです。

 

さて、こちらは、ちょっと西日が当たったような、黄赤が強い一枚に編集。

 

つまり、全体の色温度が低い状態。

 

動画編集のカラーコレクションなら、

まず撮ったデータを、使える状態、ニュートラルな状態に手を加えるのがカラーコレクションでしょう。ここでは白飛びも、黒つぶれもないので、個々の色を本来の色に近づけて整えるのが手順です。

 

あまり長く書くと間延びしますが、

はたと、パーソナルカラー診断の現場で、我々イルドクルールがこだわって導入している「色が正しく見える」照明でのカラー診断は、まさしく動画編集で言うプライマリーの段階のカラーコレクションに相当すると感じました。

 

例えば、これがロケで、日をまたぐなら、次の日の天候は同じ時刻でも条件は変わります。

動画のシーンをつなぐ場合、急に雨の日のどんよりした色彩から、夕焼けのような赤っぽいシーンにつなげるはずがありません。

そのために、撮影時はターゲットを用いて、日をまたいだシーンの繋ぎを違和感なく1つの流れで表現するために、両日のことなった気象条件下の色彩のデータをカラーコレクションするはずです。

 

室内はともかく、屋外ロケなら確実に光の条件は変わります。

 

イルドクルールで行なっていることは撮影ではなく、真日毎時がガチ本番のパーソナルカラー診断ですので、「後編集」は効きません。

目の前の色彩が勝負です。

 

今日の1枚目2枚目3枚目の条件があるとすれば、

1枚目の色温度が高く照度不足ではカラー診断は破綻します。

 

 

同様に、3枚目の色温度が低い状態でもカラー診断は破綻します。

 

 

肝心なことは、場当たりな照明や、変化の激しい光源下ではなく、

いつも常に一定の最高演色性、最適な照度、最適な色温度で、

パーソナルカラー診断を一貫して提供することで、一定のクオリティも確保でき、

比較もできます。

 

もし、これが、演色性まちまち、照度まちまち、色温度ミックスであったり不明であれば、後々比較もできません。

 

パーソナルカラー診断に一貫性を持たせるために、標準の光を用い、光自体も演色性、照度、色温度、照射の角度とボリュームも実測して数値でこれを管理する。

 

2024年の現時点で、非LEDの色評価用照明があるからこそ実現しているカラーコンサルタントとしての必要最低限の設備と考えています。

 

この夏、イルドクルールでは、日本全国のカラーリストの皆様にさらに新しいノウハウや情報を提供すべく色々計画中です。

 

もちろん、一般の方々向けのコンテンツはもっと重要ですので、この「カラージャーナリスト/色の取扱説明書」と言うブログも、さらに力を傾注していく考えです。

 

出張カラー診断も必ず色評価用照明を携行するカラーアナリスト/井手大基(イルドクルール5/cinq)

 

 

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