カラージャーナリスト/色の取扱説明書(43)
臨時リポート・パーソナルカラー診断を画像で行う誤り
手元スマホではなく、カメラで撮ったサンプルです。
条件は変えず、カメラを構えて、同じ光で2回間を開けずシャッターを押した記録です。
スマホもそうですが、カメラはオートの状態、つまり露出やホワイトバランス、シャッタースピード他を自動でフォーカスしている被写体の状態を把握して判断。
「これが適切な設定でしょ。」
みたいに記録してくれます。
暗ければ、
「暗いままでは絵にならないでしょう。」
光が黄みが強ければ
「このままじゃまずいでしょう。」
また、背景や被写体が特定の強い色なら、
「こう撮れば色がバランスよく撮れるでしょう。」
〜と、それはある意味Ai、メーカーはそこに技術を投入、しのぎを削っています。
また、カメラもスマホも、かなりブレブレになる劣悪な動きのある画面でも、
手ぶれ補正が効いて、キッチリ、ピントを合わせてくれ、ボケた写真も激減しました。
それは素晴らしいことなのですが、
そのような予備知識がない、カラーリストを名乗る方々やイメコンを名乗る方が、
中にはパーソナルカラーの団体や協会を名乗る方々が、
「写真や画像でパーソナルカラー診断いたします。」
…は、本当にまずいことであり、消費者である、カラー診断の被験者には何もメリットがないばかりか、負のデメリットしかありません。
言い方は悪いのですが、
「私は実は色彩に関しては素人です」
と、その業者さんが白状しているのと同じこと。
同様に、カメラの詳細設定もせず、オートの状態でスマホやカメラで、カラー診断のビフォー&アフターを撮って、
「カラー診断後はこんなに素敵」
「メイクの映えがちがいます」
と、誇示するようにSNSやブログ、色々なメディアにアップする方は、
これも、さすがにまずいことであり、もういい加減改善すべきではないかと同業として警鐘を鳴らしています。
写真や画像ではパーソナルカラーは判定できません。
同じ条件で撮らなければ比較画像は意味がありません。