来月から夫の付き添いで海外へ赴任しますがその前に凍結胚を作成しておくか悩みます | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

33歳です。来月から夫の付き添いで2年から3年海外へ赴任しますがその前に凍結胚を作成しておくか悩みます。子供は帰国してからと二人では話をしています。理由として海外だと医療費も高いし自分としてもアメリカで何らかの仕事をしてみたい気持ちもあります。

 

この様なご質問がありましたのお答えします。

 

帰国後は36歳と年齢が上がるため事前に凍結胚を作成しておくことが良いと思います。この場合保険は通らないため自費での治療になりますが年齢が上がり治療をすることは流産のリスクも高まり、また年齢が高い中での治療は時間を要することになり更なるコストもかかるため若いうちに凍結胚を作成しておく事は費用以上の意味があると言えます。

またアメリカで不妊治療を受けるのは体外受精であれば300万くらいかかり保険が効く日本の10倍となります。日本での自費で凍結胚を作成したとしても全然日本の方が安くなります。

もう一つ方法があり東京都の場合助成金をもらえる卵子凍結を選択することが可能です。ご夫婦でもこの様な妊娠を先延ばししたいケースでは対象になり30万の補助が出ます。

当院の5年パックを用いると実際の負担額は25万で5年間の保管まで含まれております。