主人が転勤で月に1回しか会えなくなりますが体外受精に進むべきでしょうか? | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

4月から夫が転勤となり単身赴任で月に1度しか週末会えなくなります。結婚して3年が経ち39歳になり周りが妊娠し自分だけ、、と思い焦ります。特に検査では明らかな異常は出ていません。この状況があと3年は続くそうですが、この場合どの様にしたら良いのでしょうか?元々夫婦生活は少ないため自然には難しですが夫は体外受精に対してあまり乗り気ではありません。

 

39歳で月に1回ではなかなか自然妊娠は難しいかと思います。これは妊娠しない原因が年齢もありますがタイミングを合わせられないからとなります。

 

体外受精には卵管因子、男性因子など色々な適応がありますが、ここまで3年妊娠しないこともステップアップの理由となりますが特にこの様な転勤による場合を社会的適応と呼びます。

 

女性の年齢が上がってきており、一刻も猶予が許さない状況となり、この様なケースでは体外受精が一番お勧めの治療方法となります。この年齢なら保険で6回の移植が可能になります。

 

「体外受精は自然と異なり、もう少し様子を見ては」、この様に考える方がいる事も事実です。この考え方は決して間違いではない事ですが、ただ女性は男性と異なり「卵子の老化」という現実があるため、時間が残されていません。

 

二人で何を優先するか、今何をすべきなのか、ここはよく話し合いをするしかないと思います。

こちらの動画がわかりやすくまとめておりますので参考にしてください。