PRP注入により妊娠率は有意に高くなる 最新の報告 | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

子宮内膜が薄い場合や反復着床不全の場合どの様にして妊娠につなげるか苦戦するケースが多くあります。

近年PRP(platelet-rich plasma 多血小板血漿)という自身の血液から採取された血小板を用いて改善させる治療が広く行われています。

子宮内にPRPを注入した場合その後の妊娠にどの様な影響を与えるかを調べている論文がありましたので紹介します。この論文は神戸の英WCから出されたものです。

 

以下結果です。

PRP注入を行わなかった場合、臨床的妊娠率は9.6%でしたが

PRP注入を行った場合、臨床的妊娠率は50.0%と有意に高い結果となりました。

 

 

Reprod Med Biol. 2022;21:e12417.

Clinical outcome of intrauterine infusion of platelet-rich plasma in patients with recurrent implantation failure