培養液を変えると正常胚は増えるか?という論文が来月発表のHunan Reproductionにありましたので以下紹介します。
ここではGlobal と SAGE という二つのメジャーな培養液を比較検討しています
以下Global versus SAGE における成績です。
いずれも有意差無しです。
胚盤胞到達率は(47.1 vs 48.1 %; P 0.87)
異数性の割合は62.3 vs 56.1 %; P 0.07)
(異数性とは染色体異常胚の事です)
この下の表は二つの培養液におけるモザイク率や胚盤胞到達速度などをを見ていますが二つの培養液に置いて差はなしとしています。
この論文から言える事
培養液は成績に大きな影響を与える事を報告している論文が有ります。今回Global と SAGE という二つのメジャーな培養液を比較検討していますが、成績には影響しないとなりました。今後更なる検討が必要ですが、この様な結果は今まであまり無い為興味深い結果と言えます。
Human Reproduction, pp. 1–11, 2021(来月発表)
Aneuploidy rates and morphokinetic parameters of embryos cultured in distinct culture media: a sibling oocyte study