黄体ホルモンの膣座薬を入れ忘れました。どうすれば良いでしょうか? | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

凍結した胚盤胞を先日移植をして判定を待っていますが、ウトロゲスタンという黄体ホルモンの膣座薬を入れ忘れました。どうすれば良いでしょうか?医師からは7時と15時と23時に入れてくださいと言われていますが15時を入れ忘れて今17時です。

 

この様なご質問がありましたのでお答えします。

 

ホルモン補充療法で凍結胚を移植した場合、移植後に黄体ホルモンの膣座薬を入れないと妊娠は成立しません。

ウトロゲスタンは1日3回入れることが基本ですが8時間ごとに入れるのが必ずできるとは限りません。メーカーからは多少前後しても問題ないと説明されています。この場合気がついた時点で入れれば全く問題ないと思われます。

もしもう少し遅く気がついたとしてもその時点で入れて、その後の使用を多少遅らせることで調整すれば良いと思います。基本的なことですが忘れないことが一番なのでしっかりとスマホのリマインダーなどを使うと良いと思います。