50歳で出産した症例 | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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自己の卵子を用いて50歳で出産した症例が報告されていましたので紹介します。

 

論文によると5年間の不妊があり2012年に48歳で初診をしています。過去に出産の経験はありません。

既往としては高血圧症、糖尿病がありました。これらは薬剤によりコントロールされていました。

BMIは25。FSHは9.18IU/L. AMHは1.74ng/ml

AFは5個認められています。

2012/11に初回の体外受精が行われ3個採卵し、3個の初期胚を移植していますが妊娠しませんでした。

2013/8に2回目の体外受精が行われ、3個採卵し、3個移植したところ妊娠し、帝王切開を35週で行い、健康な男児2300gを分娩しています。

 

Live birth in a 50-year-old woman following in vitro fertilization–embryo transfer with autologous oocytes: a rare case report 

 2015 Feb;103(2):414-6