自分が不妊と認めるのが嫌であり、そして恥ずかしくもあり怖くもあり | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

結婚して2年半が経ちましたが授かりません。ここ1年半は排卵日に性交渉をしています。来年で32歳になります。周りはどんどん妊娠していき、自分は生理が来るたびに毎月落ち込みます。できないことは理由があることはなんとなくわかり、そしてなんとかしなければいけないことは分かるものの、自分が不妊と認めるのが嫌であり、そして恥ずかしくもあり怖くもあります。どうしたら良いでしょうか?

 
このようなご質問がありましたのでお答えします。
 
日本産婦人科学会のHPにもありますが、「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
 
つまり1年授からない場合には原因があると考えなるべく早く病院で検査を受けるべきです。
 
また不妊の原因は女性だけではなく、男性にも半分は原因があるため、必ず二人で受診すべきです。
 
そして何より年齢が上がるにつれて、年齢そのものが原因になります。
 
恥ずかしい気持ちや怖いという気持ちは当然であると思います。
ただこれらの事実を踏まえ、先送りはせず二人で正面から向き合い最優先事項としてなるべく早く専門施設で検査を受けるべきだと思います。